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夏の自由研究と登山と天空露天風呂

「#夏の自由研究に行こう!」と息子を誘って家を飛び出した。(小4)
今回のテーマは標高と気温の関係だ。

「標高が高いほど気温が低いのはなぜか?」
当たり前のように思っていた現象だが、明確に説明を求められると困ってしまう。
まず、地上が暖かいのは太陽が原因の一つである。
地球に届く太陽光は地面や物体、真空に対して電磁波を放射し、分子を振動させることで熱を発しているのだ。
別の例に例えると、電子レンジによって温められる現象は、食べ物に電磁波を与えて分子を振動させているからである。

また、富士山が寒いのはなぜだろうか?
太陽に近いのは3776mの富士山で、普通に考えると富士山の方が暖かいのではと思ってしまう。
富士山頂と地上の圧倒的な違いが物質量である。
地面や海、建物(人工物)がある所は、太陽からの熱(電磁波)を多く吸収することができる。
つまり、気温が上昇するうえで必要なのは平地面積・物質の広さなのだ。(同標高)

さらに、気温が下がるもう一つの要因が空気の密度である。
空気は高い所にいくと密度が下がり、圧力も低下するという性質がある。
こうなると空気の分子の数も低下して、空気同士の熱伝導がしにくくなり、気温が下がってしまうのだ。
気圧と標高の関連性で示すと、標高が100m高くなるごとに気温は0.6℃下がる。
【標高別気温差】
(1000m:-6℃差)(2000m:-12℃差)(3000m:-18℃差)

先に結論を述べると、気温とは体積の容量や気圧や風速によって決まる。

以上をふまえて、温度計を持参し、1時間おきに標高と気温を記録していく
ことにした。
目的地は徳島県の剣山山頂だ。(高知県発)
この日の天気予報(高知)は晴れ。最低気温22℃~最高気温32℃であった。
道中の記録は割愛し、剣山での標高と気温を記しておく。
9:00   剣山麓    標高1395m 気温19℃
10:00 剣山中間 標高1651m 気温22℃
11:00 剣山山頂 標高1955m 気温18℃

山頂までは汗だくだったが、気温が一気に下がり寒さを感じる。
夏の登山といえども、汗でウェアが濡れると汗冷えや低体温症のリスクもある。
標高と気温をしっかり頭に入れ行動していきたい。


実は夏の自由研究という大義名分で息子を連れだしたが、僕の楽しみは登山と露天風呂だ。

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剣山は日本百名山に名を連ねる西日本屈指の高峰で、山頂から眺める稜線が美しい。

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リフトを利用すれば楽に山頂に立つこともできるが、夏ならではの登山道で景色を堪能したい。

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下山後に日帰り温泉に向かう。(新祖谷温泉 ホテルかずら橋)
ケーブルカーで登る温泉は天空露天風呂と呼ばれ、景色はもちろん条件が揃えば目下には雲海が広がる。

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夏は始まったばかりだ。
大人も子どもも年齢問わず、夏の自由研究を楽しもう。

【今週の読了】


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