MANGAはなぜ白黒で紙媒体なのか?世界に広がる日本の漫画が変わるべきと思う所
近年、日本の漫画はMANGAとして世界的に流行している。私もよく漫画は読んでいる。雑誌で読んだり、単行本を集読したり、電子書籍で読んでいる漫画もある。
なぜ漫画はMANGAに?
日本の漫画が世界に進出したのはアニメの影響が大きいと思う。今やインターネットやサブスクのようなサービスが充実しているため海外の人が日本のアニメを視聴するようになったと思う。アニメはモノによるだろうが、だいたいが売れている漫画をアニメ化したもので、アニメのシーズン終わりに続きが気になって漫画を買うようになったのではないだろうか。
しかし、日本の漫画は昔から白黒で紙媒体のものばかり。電子書籍化しても白黒だし、ページをめくるときは本の状態のままだ。私個人は紙媒体の方が漫画は好きだったりするのだが、世界にそれが受け入れられているかは別問題だろう。
電子漫画は縦スクロール
例えば、韓国のある電子漫画はである。中国の電子漫画もこの傾向にある。また、アメリカは電子版でも本のようにめくるタイプだがカラー版で見やすいものが多い。
つまり、海外ではカラーで見やすい漫画が求められていると思う。日本人は物語の面白さを重視する傾向にあるのに加え、白黒の紙媒体に愛着や物理的コレクション欲を満たす人が多いのでこれが衰退することはないのかもしれない。しかし、海外の人はそうじゃない人が多いだろう。アニメの影響を強く受けているというのであれば、なおカラーや電子媒体での見やすさが求められているのではないだろうか。さらに、電子化すれば簡単に購入でき、持ち運びが簡単なことから、いつでもどこでも漫画が読めるというメリットがある。
ではなぜ日本の漫画は電子化・カラー化しないのだろうか
ここまで言ってきて日本に電子漫画がないわけではない。ジャンプ+は電子漫画の成功だと思っている。しかし、私が思っているのは海外に受けるMANGAであって、それはスマホで簡単に見られて、縦スクロールなどデバイスに合わせ表現が工夫されているものだ。
これができないのはなぜかと考えたとき、制作過程にあるのではと思った。日本は漫画制作において分業がほとんどされていないのが挙げられる。一般に漫画家がストーリーを考え、作画まで行う。有名漫画家になればアシスタントが付くらしいが、それでも大部分は漫画家が担当するらしい。加え、デジタルツールが増えてきたと言っても手書きで製作が主流だそうだ。手書きだとやはり共同で編集したりや分業したりができない。これを改善するだけで時間やコストは減るだろうし(デバイス等の初期費用はかかるが)、AIやデジタルテクノロジーを用いれば人件費も安くなるかもしれない。そうすれば紙媒体で出版するだけでなく翻訳、電子化、カラー化に余裕が生まれる。より読者のニーズに合わせる余力ができるということだ。翻訳されるまでの時間が短縮されれば日本と海外での出版までの時間差がなくなるのも期待でき、より多くの海外読者を魅了できると思う。
漫画の制作過程を変えることはできるのか
漫画作成は技術の発展が著しい今に変えるべきと思っている。今やテクノロジーにおけるAIや描画技術が発達している。おそらく海外も漫画制作に独自の工夫を施してくるだろう。つまり、日本だけのMANGAではなくなる時代がやってくるということだ。コンテンツの面白さで今まではMANGAと言えば日本の漫画だったかもしれない。それでは日本の漫画は勝てなくなるだろう。今、日本の漫画は真の意味でMANGAに変わらなければならないと思っている。
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