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自転車通勤と非日常

自転車通勤とは日常である。
毎日、職場やバイト先又は学校に行く為に自転車で行っているという人は多いのではないだろうか?

自転車の非日常って何だよ。
毎日同じ道を同じ時間に通る。
大抵は同じ顔ぶれ雨が降れば気分も下がるだろう。
デジャブの様な毎日に憂鬱になったりするだろう。

毎日同じ顔ぶれな上に雨が降れば降れば気分も最悪になるのに、
なぜ、気分が最高になる事はあまりないのか?
道端に一万円札が落ちていればハッピーになるのだろうか?

いやそんな事ない。
学生の頃は道端に落ちていたエロ本が一万円札だったじゃないか。
公園の寄り道、細い田んぼの畦道を走る事が楽しかったじゃないか。

最近、自転車通勤は自由だと思った。
車やバス、電車通勤は自由がない。
突然、止まれないし通勤路が選べない。
裏道に入ったり細い道に突っ込んだり景色を見て立ち止まる事ができない。
車やバス、電車はより歯車の中に属している。

朝日が昇る

朝日を全身に浴びながら家を出る。
1日何かを頑張って帰路につく。

田んぼに夕焼けが反射する。

帰り道は疲れた体に夕焼けが染み渡る。
ついつい立ち止まる。
立ち止まる事が自転車ならできる。

毎日が違う1日であれば、昨日と違う非日常がどこかに隠れている。
良いことも悪いことも晴れの日も雨の日も昨日や一昨日とは何か違う事を教えてくれる。
自転車に乗って自転車で通勤すると自然に剥き出しになる。
天気も気温も湿度も毎日違う季節の移ろいを感じる。
街の変わり方が目に見えるより近くに感じる。

日常の中により濃く非日常を感じる。

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