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サッカーができるありがたみ

長くなりますが時間がある方は最後まで読んでいってください。

コロナウイルスの影響で日本へ帰ってきてから早くも半年が経とうとしています。

 北陸大学を卒業後、1月にアルメニアへ渡りトライアウトを受け2部のtorpedo yerevanと2月11日に契約をして小さい頃からの夢だったヨーロッパの舞台でのスタートラインへ立ちました。
 
あの時の気持ちは今でも鮮明に覚えています。

 綺麗なオフィスで机に座りながら契約書にサインをして関係者と写真を撮る、想像していたものとは違ったけれど、ロッカールームで練習試合の前にアルメニア語と英語で書かれた契約書を渡されその場でサインをし、GKコーチと写真を撮ったのを今でもはっきり覚えてます。

やっとスタートラインに立てた喜び、ここからもっと這い上がっていってやる、そんな気持ちと、ここまでサッカーを通して自分に関わってきてくれた人たちへの感謝の気持ちが込み上げてきました。

スタートラインに立てたものの実力や登録関係のこともあり、中々試合に絡めていなかった自分をエージェントの直川さんがフランスで行われる試合に招待してくださり、3月9日にフランスのパリへ渡りました。

しかしそのころからコロナウイルスの感染は急速な広がりをし始めて3月16日にアルメニアは緊急事態宣言を発表し、フランスからアルメニアへは戻れなくなりました。

そしてフランスでも外出禁止令が発表され、そのこともあり3月17日に日本へ帰国することになり、日本へ帰国しました。

また夏頃には戻れるだろうと思っていた自分は、2週間の隔離をし海外へ戻る時のための資金を貯めるためアルバイトを始めました。

4月からの2ヶ月、また戻れることを信じて週6ペースでバイトをし、空いた時間を使い筋トレと、家の前や近くの公園で弟に手伝ってもらいながらサッカーの練習をしました。

しかし

コロナは治ることなく9月になった今も自分は日本に残ったままです。

正直、不安や焦りもあります。でも今はまだチャンスが来ると信じて自分にできることを積み重ねていくしかない時期だと思います。

8月からは地元の社会人チームに練習参加をさせてもらい改めてサッカーができる喜びを感じました。

今まではサッカーができるのは当たり前だとどこかで思っていたのかもしれません、サッカーをする仲間がいて競い合う相手がいること、きっと当たり前のことではないんだなと今回改めて感じたし、サッカーができる環境と仲間がいる事が本当にありがたい事なんだと実感しました。

練習場は原付で30分の所にあるのですが、行く道はサッカーができるワクワクとやってやるぞという気合いで、帰り道はその日の反省をして、悔しいと思いながらもまた次の練習が早くしたいとワクワクしながら家に帰る。

小さい頃から変わらないこの感覚がたまらなく好きで、この気持ちがあるうちはまだまだサッカーをやめられない。

自分はもう23歳になるので周りの友人はだいたい仕事していて自分はずっと好きなことだけしていていいのかなと思う事もあるし、就職しようかと迷った事もあるけど、まだまだサッカーで上を目指したいし行けるところまで行きたい。

目標はELの本戦に出場する事。

現実を見れば、夢のまた夢かもしれないけど1%でもそこにたどり着く可能性があるなら、一度きりの人生、諦めたくないです。

コロナウイルスが落ち着いてまた以前のようにサッカーが出来る日を願いながら、今自分にできることを積み重ねて行きます。

こんな状況の中でもサッカーができる環境に感謝をしつつサッカーができる一瞬一瞬を全力でこれからも過ごしていきたいと思います。

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