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自然に学ぶこと

2月のはじまり。元気にやっているけれど、それにしても仕事の煩雑なこと。少しでも書き出しながら整理しないと。延期していた東大セミナーもできて、春先のように穏やかな午後でんなあ、なんて朗らかにしていたら、1月に終わらせているはずの雑務(学会運営の仕事)をひとつ思い出してしまってすぐに青くなったりしています。

一緒に研究する若い人が春に3人増えます。大変かもしれないけれど楽しみ。3月末からはイギリスの学生(zoomで会った。機械学習)。4月からは東大の学生(zoomで会って、先日リアルに会った。オーロラ観測)。5月はアメリカ・ナサの若手(まだ会っていない。電離圏)。みんな手続きが違うので、ミスのないようにやること。

抱えている論文が4つ。1つは太陽風の謎構造(再投稿する)。1つは磁気嵐の謎(2月中に投稿予定)。1つはブラックオーロラの謎(3月中に投稿予定)。1つは動かないオーロラの謎(3月中に形にしたい)。

いずれの論文も普段から観測データを見ていて、変だな、と気になって調べて行くと、なんとか謎の一部が解けて、しかし新たな謎もわかってきた、というものです。

つまりは「自然に学ぶ」ということで、これこそ楽しい研究の時間なのである。オーロラも磁気嵐も太陽風も宇宙空間の自然現象なのです。よくデータを見て、だいたいこんなはずやろと観察していると、予想は裏切られ、専門家でも意味がわからない、ということはいくらでもあります。

よく言われることで、それでいて何度言ってもいいことですが、自然現象というのは知れば知るほど本当の謎が見えてくるものです。つまり、どんどん面白くなることはあったとしても、つまらなくなることはありません。つまらなくなることを恐れることなく、どんどん解明してしまって大丈夫です。自然は、次の謎を必ず教えてくれます。

何でもわかっている風に断言ばかりしている人は、本当は何も知らないのだけど、自分が知らないということを知らないだけだったりしてね。

さておき。

3月には人生の分岐点もあるのでした。いずれにしても、自然に学び、のびのびと健やかに過ごす生活にシフトしていけますよう。

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