「記事を書く」という事を仕事にすること

初めましての方は初めまして、そうでない方はnot初めまして。十五夜 龍雅です。今回ははじめてのNoteという事で、私が以前新聞社に在籍していた時の取材のあれやこれやの手練手管とかVRコンテンツとの出会いとかそこから現状がどういう状態なのかというところについて、自分の思考整理と対外的なアピールも兼ねてつらつらと書いていきます。どちらかと言わなくても酔っ払いがくだを巻いているような長い記事なので、どうぞ生暖かい目で見ていただければ幸いです。

「取材をする」ということの大切さ

さて、あなたがもし新聞社勤めだとして「記事を書いてくれ!」と頼まれたら一番大事な要素はどこだと思われるでしょうか。現実感が無いとか想像がつかないとかそういうのはあるかもしれませんけれど、そこはそれ。なっちゃった感全開で思い浮かべて見てください。見出しの文字だとか書体だとか画像だとかいろいろな要素が浮かんでくると思います。しかし、一番大事なのは何よりも取材(記事を書くためのネタを獲得すること)になります。そしてこれは今夜のおかずのレシピやらご近所の野良猫といった内容はダメ…というわけではありませんが、多くの人に見られる内容でなくてはなりません。そういった事をどうやって掴んでくるのかという事が肝要になります。ようはキモとなるネタです。こう書くとお寿司っぽさが出るかもしれませんし出ないかもしれません。

私の場合は在籍していた新聞社がいわゆる政治系の内容を得意としており、それ以外のジャンルに関してはいまいち得手ではないという状況でした。そこで私は若年層向けかつサブカルを中心とした界隈に訴求するネタを追いかけるという方針を定めました。ご存知の方もいるかもしれませんが、東京ゲームショウやオンラインゲーム「フィギュアヘッズ」を皮切りにいろいろと記事を書いてきたのはそういった方面の記事を出すという意外性をアピールし、記事の読者を増やして掲載サイトの有料会員登録者を増やしていく、認知度を上げるというミッションがあったからです。

良質な仕事環境が最高の仕事効率を作る

さて本題に戻りますが、ネタを獲得する方法として私はSNS(Twitterなど)を大いに使うことにしました。私の個人アカウントの方はサブカル系の話題が中心となっており、その手の話題へアクセスするには容易であったからです。ダイレクトメッセージという機能のおかげで、コンタクトまでのやり取りは比較的レスポンスが早かったことも挙げられます。そして何より大事だったのが私の仕事環境です。

どういう事かと感じる方もいるかもしれませんが、まず何であれ記事になるような話題を掴んでくるには四六時中アンテナを張らなくてはいけません。その為多くの記者は外回りの取材を中心として動いていました。私の場合は掲載しているコラムサイトの整備と並行して記事のネタ探しをしており、仕事は内勤が全体の95%程でした。その内勤時の仕事環境ははっきり言って天国でございました。

勤務中にトイレに行くのは自由、コンビニへ買い出しに行くのも自由。ネットの閲覧制限やスマホの持ち込み制限などは一切なく、また必要があれば会社の備品である一眼レフカメラやビデオカメラを持ち出して撮影の練習も可能であり出勤時間も大体フレキシブル(というか記者職は定時出勤という概念がほとんどありませんでした)で上司との会話もある程度フランクにでき、残業も裁量によりある程度はOKで在宅勤務も場合によっては可能でした

この記事をここまで読まれた方、「そんなに自由なのかよ」とか「それくらいの自由でいいの?」とか「そこ全部強調表示する必要があるの?」と思われたかもしれません。どうしてここでこんな事を挙げたのかと言いますと、後々記載する近況に影響している内容だからです。というかこれだけ仕事は自由であって欲しいと思うんですよ。

最高の記事に向けて

さっきのクソデカ強調表示という感じの職場環境で私がどれだけ自由にお仕事が出来たのかといえば記事一覧を見ていただければお分かりかと思います。すっごくのびのびしております。

さてネタをつかんだ後は取材です。ここではイベント系、インタビュー系両記事に共通する内容を挙げていきます。

何よりも大事なのは要点をアピールするという事です。何を見せたいか、語らせたいかを取材前にある程度定めておきます。インタビューであれば対象との事前の緩やかなすり合わせを行う事である程度制御できますし、イベントであれば目玉となるブースや企画を中心に取り上げるといった話題の作り方が必要となってきます。

次に大事なことは取材時のセッティングとコンディションです。イベントの場合は私一人で会場内インタビュー、写真撮影、ビデオ撮影の3つをこなす必要がありました。もちろんインタビューの場合もほぼほぼ似たような状況です。ブラック企業かって?ついていける人がいないんですよ。こういう時には体力の管理や有効な撮影ポイント、切り出すべき内容を事前に考えておき、最適な流れをシミュレーションしておく事が肝心です。

この2点を主軸に取材を行い、必要があれば対象へ食い入った質問をしたり場合によっては製品を褒めたりなど色々なトークスキルが必要になってきますがこれはあくまで付属する要素です。PRESSの腕章をつけて話題を切り出してくる人に対して、大体の方は快く応じてくれます。ありがたいことです。またこの取材時に良い関係で関われそうな人物と交流しておくことも重要です。

人間関係を築くことは重要な資産となる

さて必要な情報を集めて取材をしました。そこから記事を書き上げるのは推敲の連続であり、取材時に定めた方針をある程度守りつつ必要な話題を組み立てていきます。

では記事をごりごり書きつつ大体残業コースに突入するここからどうするべきかというと、記事執筆に並行してアピールする層を選んでおく作業をスタートさせます。

例えばイベント会場でしたら取材をしたブースの出展者や交流した人物、インタビューでしたらインタビュー対象へ事前に記事が完了した事を伝え「よろしければ見ていただけますか?」といった文言も併せて添えておきます。もちろん事前に確認が必要である旨が伝えられていたならば、推敲のやり取りの流れでこちらから告知や宣伝をお願いすることも可能です。

無事記事を世に出したら、あとはひたすら閲覧者を増やすためのアピールタイムとなります。事前に伝えておいた内容を拡散してもらえる様に頑張るか祈るかするしかございません。神に祈れ。

VRChatというダイレクトな取材ツール

唐突にぽっと出感はありますが冒頭にも挙げたとおりのVRコンテンツとの出会いについてつらつらと箸休めに語りますと、(現)バーチャルのじゃロリ狐娘元youtuberおじさんことねこますさんへの取材でVRChatを使用した事がその契機となります。もともと2018年1月ころからキズナアイさんをはじめとしたバーチャルYouTuberなるものの存在を認知しはじめ「これはひょっとしたら話題になるんじゃないか」という直感をもとにいろいろなバーチャルYouTuberさんへ取材を申し込んで、初めて応じてくれた方がねこますさんでした。いやホント政治系メディアとして結構やってた会社からバーチャルYouTuberの取材させてくださいって来たらそりゃあねえ…

さてこのVRChat、私が取材のため訪れた2018年2月ころは本当に日本人ユーザーが集まれる場所がまばらで、その後ファンタジー集会場という集合地点が出来上がりそこで多くの日本人ユーザーと交流できる場が生まれました。

VRChatについてはその環境であったり非常に人気のあるバーチャル美少女「のらきゃっと」さんであったり占い師の人であったり蕎麦屋のイベントクリエイターであったりファッションショーであったり仮想空間展示会であったりといろいろなイベントの取材を経てきました。新聞社所属期間のうち40%程がこことの関りで費やされてきました。取材対象のイベントに赴く中でユーザーやクリエイターと非常に円滑にやりとりする事も多く、ここまで「取材活動がしやすい場所」というのは早々ないと感じるレベルで過ごしやすい環境であったのだと今でも思います。

現況とできる仕事とできない仕事

さてここまで書いてきましたがこのセクションが最後です。ここまで読んできた方は、私が上の方でクソデカ強調表示した内容を覚えておいででしょうか?勤務環境に関する話題です。

現況について話をしましょう。所属していた新聞社が経営不振となり2019年3月末で退職となって以降、色々な不幸も重なって現在求職活動を続けている状態となっています。もちろんその中でいろいろな企業に応募しましたし、依頼を受けて記事を書いたり、少しばかり企業で働きもしました。そういった事を経ての文章になります。

結論から書きます。私は「一般的なオフィスワーク」ができません。より正確に言うならば、いわゆるコールセンター的な「通信機器が自由に使えない、あるいは制限がかかる状況」「時間管理が徹底されており、裁量による休憩が行えない」「自発的な情報の収集や仕事の創出ができない」という要素がある場合に物凄く仕事の能率が落ちるのです。平たく言えばイライラがすさまじい勢いで蓄積して天元突破します。大体オフィスの天井をブチ抜くくらいのオーラが出ます。

では逆にどういうことが出来るのかといえば、メーカーさんから依頼のあったインタビュー記事を取材後在宅で作成したり、VRChat上でのイベント取材や動画の作成といった仕事内容です。在宅勤務でしたので自由に情報を取捨選択でき、自由に時間を使って発信可能で、かつ休憩なども自由に取る事の出来る環境でした。

ここで上に書いた新聞社の仕事環境をもう一度抜粋します。

勤務中にトイレに行くのは自由、コンビニへ買い出しに行くのも自由。ネットの閲覧制限やスマホの持ち込み制限などは一切なく、また必要があれば会社の備品である一眼レフカメラやビデオカメラを持ち出して撮影の練習も可能であり出勤時間も大体フレキシブル(というか記者職は定時出勤という概念がほとんどありませんでした)で上司との会話もある程度フランクにでき、残業も裁量によりある程度はOKで在宅勤務も場合によっては可能でした

これが私の能力を引き出す最良の環境であり、そして最近求職サイトで来る「派遣社員」の環境は大体「一般的なオフィスワーク」でした。当然メンタル面が正常になるはずもございません。最良のポテンシャルを発揮できた環境はどこ吹く風、全身縛られ放題拘束され放題のグラブルのランスロットさんみたいな感じです。いやあそこまでイケメンで実力者だったら壁ごと飛んでいくのはさもありなんですが。

だからこそ退職後今まで絶えず求職活動を続け、そして未だに実っておりません。

この記事を書いている段階で相当にボロボロであるため、正直なところ推敲もあまりできていない乱文なんじゃないかなと思いますがこれが現在の状況となっております。

この記載を見てくださった人の中で興味がありましたらTwitterのDMとかでも連絡を頂けると幸いです。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?