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マルタに中国人が留学してきたときの話

こんにちは、留学テラスです!

2週間だけ通ったマルタの語学学校ですが、2週目の木曜日に中国からの留学生がやってきました。

日本では馴染みのある中国人ですが、ここマルタで中国人の留学生は非常に珍しいらしく、ヨーロッパ・南米組は興味津々。

そのときのようすや会話をシェアします。

中国人、来訪。

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中国人の留学生Aくんがやってきたのは、私のマルタ留学が終わりを告げるころでした。

突然、新入生として教室に入ってきたAくんに、教室内はどよめきます。

なぜなら、中国人留学生がマルタにやってくるのは大変めずらしいからです。

中国人が来訪した当時、私たちは授業をしている最中でした。そのときのメンバーは次の通り。

・イギリス人の先生
・ブラジル人:3人
・コロンビア人:1人
・トルコ人:1人
・スペイン人:1人
・日本人:2人

Aくんが教室に入ってきた瞬間、イギリス人先生とスペイン人生徒のテンション爆上がり。

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「「わー中国人だー!」」

手をたたいて招き入れられていましたね(笑)

先生いわく、「マルタで仕事し始めてから、中国人は一度も担当したことがなかった」というくらい貴重なんだそう。

確かに、私がマルタにいた2週間のうち、韓国人は見るけど中国人は見ませんでしたね。ヨーロッパ勢が喜ぶのも無理はないです。

そんなワクワク感に満ちた、クラスメイトに大歓迎されたAくん。部屋の奥に着席するやいなや、周囲はAくんに質問攻めをはじめました(笑)

「中国のどこから来たの?」
「職業は?」
「留学にきた理由は?」
「将来の夢は?」
「中国ってFB使えないよね?」

彼が教室に入ってから、その日の午前の授業が終わるまで、止まらない質問。しかし、Aくんはすべての質問に丁寧に応える、とても良い子でした。

彼は当時24歳。上海に両親と一緒に住んでいる大学院生でした。大学では機械系の研究をしているそうで、将来は企業の研究員として働きたい、と自分の夢を明確に描いていました。

中国人の英語は聞き取りやすい!

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私は留学前に、中国人とお仕事したことがあります。その当時、彼らとはメールでやり取りしていたので、会話が流暢かどうかは知りませんでした。

今回、はじめて中国人と直接会話を交わしたことになります。どんな話し方をするのかな?と楽しみでした。

結果は想定していたよりも、流ちょう!

会話を聞いている限り、しっかりと英語を話していました。文法もあまり間違えないし、発音もなかなかキレイ。話すときは堂々としていました。

このクラスでは、ブラジル人の次に発音がきれいだったように感じます。(←相変わらずスペイン人とトルコ人は何を言っているのかわからないw)

中国語はもともと発音するのが難しい言語と言われていますよね。だからこそ、(そもそも音の少ない)日本人と違って、英語の発音がしやすいのかもしれません。

むしろ、中国人にとっては英語の発音の方が、やさしいのかも。

VISAの取得が大変らしい

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本来であれば、どんな人でも海外に行こうと思ったら査証(ビザ)が必要です。渡航先の国から許可を得てはじめて、海外に行くことができます。

ありがたいことに、日本人は(安全な国の民なので)短期間の観光やビジネス・留学であれば、ビザの申請なし・パスポートのみで、ほとんどの国(190か国)に渡航できます。

今年も日本が1位 2020年度の世界パスポートランキングを発表
(参考:https://esta-center.com/news/detail/004500.html

しかし、中国は違います。

ビザなしで渡航できる国は日本と比べると少ないので、EU圏に入ろうとすると、短期間の滞在であっても、ビザの申請が必要となります。

現在はコロナの影響で、中国からマルタへは入国禁止となっていますが、コロナ前はビザの申請が必要だったようですね。

「ビザの取得って大変だよね~」という話題で盛り上がっていたのはトルコ人と、コロンビア人。

両国とも、ビザの申請が大変な国だそうで、日本ってなんて幸せな国なのだろうと肌で感じました。

余談:パスポート比較のサイトがありました。見てると面白いです。https://www.passportindex.org/

中国でのSNSの扱い

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さて、ひとしきり彼の話が終わると、話題は禁断のSNSへ。

世界的に有名な話ですが、中国ではFacebookやTwitterなどのSNSが使えないと言われています。許可されているSNSは「ウェイボー」などの、中国で開発されたものだけ。

Google系のアプリなんかも使えない。

海外でクラスメイトとつながるときは、FacebookとInstagramが主流ですが、中国人は両方のアカウントを持っていない(持てない)ので、マルタ滞在期間中は、マルタの電話番号を取得し、「WhatsApp」というチャットツールを使用していました。

しかし、WhatsAPPも中国では規制対象。

帰国する際には、(マルタで出来た)友だちとの連絡手段はなくなるんだそう…。まあメールを使えば連絡ぐらいはできるのでしょうが、不便ですよね。

おわりに

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ということで、ここまで「マルタに中国人が来訪した」という話をお届けしました。

中国人と出会うことは「未知との遭遇」みたいな感じで(笑)楽しかったです。中国のリアルな状況・内情も知れたし、またひとつ勉強になりました。

残念ながら、私は彼の滞在2日目に授業を終え、翌日に帰国してしまったので、その後一切連絡を取っていませんが、彼の人柄の良さはずば抜けていたので、クラスにもうまく馴染んでいたことでしょう。

もう会うことはないでしょうが、彼の輝かしい将来を、心から願っています。

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