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京大女子のカナダ交換留学(9月3日)

WELCOME DAY (ウェルカムデイ)

朝食の列に並んでいた時、たまたま後ろで日本語が聞こえたので話しかけてみた。
この大学の正規の1年生で双子さんだった。高校までの過ごし方や最近のことについて話していた。興味深くてここでも伝えたいけれど、個人情報なのでやめておこうと思う。

その2人と一緒にウェルカムデイが行われる場所に向かった。私たち交換留学生を含め、1年生全員がグループに分けられている。
私のいる学部はSociety of Arts and Social Sciences(SASS)、いわゆる教養学部みたいなところである。
配属されたグループはなぜか言語学専攻の人が多かった。(言語学も面白そうだとは思って授業を取ることも考えたが、結局とっていない。なぜ私がそのグループだったのかは謎)
グループの中でもさらに分けられて、自己紹介タイム。テーマは”What do you guys have in common?”(皆さんの共通点は何ですか?)
ある人が、"everyone in this group has brown eyes"(このグループの人はみんな目の色が茶色だ)といってなるほどと思った。日本にいたら目の色が黒か茶色の人がほとんどで、改めてそれに気付かされることは新鮮だった。

自己紹介タイムの様子。後ろに見えている像はindigenous studiesに関係している。

そのあと講義室までみんなで移動した。
その講義室で一緒に話を聞いている人は
・高校から直接大学に上がってきた人(大半)
・トランスファー(すでにcollegeで1年過ごしているみたい、あまりわからないけど。あと授業料が安くなるらしい。)
・交換留学生(←私もその一人。ほとんどいない)
に分かれている。
高校を卒業して、大学に入学したばかりの人は多くがバンクーバー付近出身で、中にはアイランド(ビクトリアがあるところ)出身の人もいた。

先生が話し始める。話の内容は以下の通り。

・みんなの気持ち
今の気持ちを教えてください、ということだったので、与えられたフォームにみんな3単語ずつ入力する。
‘excited’”tired””overwhelmed””nervous””curious”など様々な単語がスクリーン上に表示される。
先生のお気に入りは”tired of surveys”だった笑(今やっているのもsurveyの一種)


オリエンテーションの様子。

・大学で先生のことをなんと呼ぶのか
高校ではMr. Ms.だったけれど、大学では”Dr. (Last Name)“とか”Professor(Last Name.)”とかで呼ばれるらしい。

・先生の生い立ち
スペインの話、大学の奨学金の話など

・言語学の話
言語学を学べば外国語学習にも生きてくるらしい。教室の反応からフランス語の学習で苦労した学生が多いということがわかった。

大半が高校を卒業したばかりの人なので、私より若い人が多い。京大ではわたしは誕生日が遅めの方なのでグループで一番若いことも多いのだが、2年年下の人たちに囲まれて不思議な気持ちになる。
今日のwelcome dayは京大でいうと入学式後の学部別オリエンテーション、茶話会のようなものだと思うが、オリエンテーションでの先生の雰囲気が全く違っていた。

京大のオリエンテーションは、比較的年配の男性の教授が、演台に立ってスクリーンを見ながら(もしくは自身のパソコンを見ながら)淡々とした口調で長時間話している。(少なくとも私にはそう思える。)
一方で、こちらの大学では、女性の先生がスクリーンの前に立って(スクリーンはほぼみない)私たちの目を見ながら、手をたくさん使って、前のめりになって語りかけてくる。かなりの熱意を感じた。しかも「みんな初めての大学で不安に思っていることが多いと思う。少しでも困ったことがあったらすぐにメールしてね、」という感じでとてもフレンドリー。

話の内容に関しても、京大の私の学部では、今年の卒業生は留年率が低かったからこの調子で続けていってほしい、というような話をされた覚えがある。一方こちらの大学では、「みんなこれから4年、5年とすごく充実した生活を送ると思う」と言われ、留年にマイナスのイメージがなく、みんな何かに真剣に取り組んでいるのが当然だ、というような印象を受けた。
もちろん人それぞれなので単純に日本とカナダの比較をすることはできないのだが、全体的なイメージとして、大学生の勉強に対する姿勢が異なっていて、それをどのように大学や教授が受け止めているのかも違うということを実際に肌で感じた。

私自身は、はじめの15分は一言も聞き逃すまい、とかなり集中して聞いていたのだが、20分を過ぎたあたりから疲れてしまい、そのあとは大事そうなところだけちゃんと聞くようにしていた。特に教授が早口だったのでかなり疲れた。人の話を聞くのはこれだけ疲れるものなのか、と逆に感心した。

(②に続く)

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