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梅むらの豆かんてんと人生の無意味(梅むら@浅草)

長くて短い人生に喜びを。

例えば真夏の夕方、銀座線浅草駅を出て浅草寺の境内をずんずんと抜けて目指すのが「甘味処 梅むら」です。思ったより小さなお店だ、やってるかしら?暑い暑いとお店に入って出てくるのは熱いお茶。迷わず(いやかき氷と少し迷って)豆かんてんをオーダーすると、寒天の入った器に素手でたっぷりの豆がジャラジャラと盛られます。そうしてあっという間に目の前にやってくた豆かんてんは、豆がつやつやと輝いていてなんとも美しい。それられている小さなスプーンで豆と寒天をすくい上げ口へ運ぶ……。そういった形で我々人類は梅むらの豆かんてんと出会うわけです。

この地球が瞬きするような短い時間の人生で、美味しいものと交われるのはこの上ない喜びです。

寒天はプリプリで、お豆はふわふわ。真夏でも、熱いお茶がよく合います。 この夢のような出会いには一体どんな意味があるんだろう。残念ながら意味なんて多分無くて、それは私が人生を紡ぐことも同じでしょう。そんなこと忘れて舌の上の味覚を楽しみましょう。

あー、美味しかった。帰ろ帰ろ。

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