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頭痛と二郎系(ラーメン一心@東松山)

頭痛持ちで度々頭痛に襲われます。頭痛薬を飲むと痛みは取れるけど、頭がグワグワする感じはそのままでもう何もしたくない!って感じ。でもそんな時に限って二郎系を食べにいくことになったり。

東松山のラーメン一心さん。夜7時ごろです。初めて伺います。食券を買い、食べログでコールの予習をして待ちます。

私がこういうラーメンで初めて食べたのは仙台二郎です。大学の部活の仲間と一緒に行きました。先輩にコールを教わり、食券を渡す時に一生懸命「麺少なめ、ヤサイ少なめ」と言ったのを覚えています。それからニンニク少なめ、アブラは入れたかどうか覚えてません。仙台は学生街なので、一人で来ている女性もたくさんいたりして、居心地は悪くありませんでした。
いよいよラーメンが着丼すると、先輩から教わった通りに麺を上に引っ張り出して食べはじめます。(天地返しは今でも出来ません)。お、おいしい!二郎ってこんなにおいしいんだ、と驚くのも束の間、先輩たちは次々と食べ終えていきます。速い。ロッドを乱してはいけないのだという教えの元、一生懸命食べました。ちゃんと豚は中盤に食べ終わり、ニンニクを溶かし込んだちょっと辛いスープも楽しみました。

あれから8年が経ちました。急いで食べるのが苦手な私はそこまで二郎にハマることはなく、しかし二郎の美味しさは知っていたので程々の距離感で二郎系を楽しむ人生を送ってまいりました。今ではコールもうまく出来ます。味の違いもわかります。ただいくら慣れても食べるのにエネルギーを使うことには変わりありません。
後頭部の中心が空洞になったようなふわふわ感を携えて、私は微かに後悔していました。あのパワフルなラーメンと向き合える気がしない。しかし順番は回ってきます。「トッピングをどうぞ!」半端な姿勢で臨むわけにはいきません。
「ニンニクアブラで!」
全力トッピングです。ネギは多分辛いのでパスです。
程なくして私のラーメンがやってきました。

いらっしゃい私のラーメン、よくきたね。優しくしてね。
驚いたのはスープを一口飲んだ瞬間でした。頭痛は消し飛び、母の抱擁のような幸福感が私を包みました。なんてマイルドで優しいスープなんだ。それでいて深い味わいとコクがある。そして程よくパンチも効いている。後を引くスープです。
手前の麺を半分ほど返し、ヤサイをスープに沈めます。麺を少しだけたぐって食べてみると、モチモチとした太麺ですが、硬すぎず食べやすい。芯までぷりぷりで美味しい麺です。麺の方からこっちに向かってきてくれるような、愛さえ感じられます。
そして豚。一口食べた途端にとろけました。私は完全に虜になりました。飲み物ですかこれは。将来はこれになりたい。
アブラは臭みがなくそのままで食べられる。ニンニクは辛すぎないおろし具合でスープにとても合う!!ここまでニンニクとスープのマリアージュを感じたのは初めてでした。あんなにあったニンニクを全部溶かしても美味しい。スープの甘みがニンニクのトゲを優しく包み込んでくれます。
あっという間に食べ終わりました。ペロリでした。頭痛のことなんて忘れていました。美味しかった。ごちそうさまでした。また行きます。

すっかり寒くなりました。心も体も暖かくしていきましょう。

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