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うつ病だけど山に登る

最近は山を登っている。

まず初めに高尾山。稲荷山コースでヘトヘトになりながら登った。次は筑波山。1人だったが無事登りきった。その後は1人でどんどん登っている。奥多摩の御岳山や日の出山、御前山、青梅丘陵、長瀞アルプスなんかも行った。

そもそも山に興味を持ったのは数年前、長野の戸隠の自然研究路を歩いた時だった。森の中にいる人間は私1人で、森はその人間のためにあるわけでもなく、その人間を排除するわけでもなく、その人間をただ包み込んでいた。そのたまらない感覚が忘れられなくて山を志したのだった。

山への第一歩は上高地だった。といってもどこかの山に登ったわけではない。上高地をただひたすらウロウロと歩いただけだった。ただその時目にした北アルプスの美しく雄大な姿は今でもありありと思い出すことができる。

うつ病になったのはその少し後だった。

休職は思ったより長引いて、今ももがく日々が続いている。

でも今の私には山がある。自分で決めて、自分の足で行って、自分の足で一歩一歩登って下りる山がある。それだけでなんとなくやっていけそうな気がするではないか。

いつか、山に救われたと言える日が来るように、うつと山とに向き合っていきたい。

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