見出し画像

【Financial event】○○ショックは怖くないか

最近また金融市場が騒がしい。
米国🇺🇸のシリコンバレー銀行の破綻に端を発して、新興企業を顧客に持つ中堅銀行が相次いで事業停止となった。
金融機関が潰れるといった事態というのは、2008年のリーマン・ショックに代表されるように、○○ショックなどと呼ばれる。また、金融市場に混乱をもたらすような事象にも、こうした表現は使われる。
➖ ➖ ➖ ➖ ➖ ➖ ➖ ➖ ➖ ➖ ➖
ここまでは、良くあるニュース記事にある文言で、似たようなものはもの何年も使い尽くされてきました。

○○ショックは、日本語だと○○危機とか訳されて、金融危機以外でも、食糧危機とか温暖化の危機とか、離婚の危機とかいうふうに使われます。

『危機』という言葉自体はインパクトはある一方、とても曖昧で何が"あぶない"のか濁されてしまいそうです。

それだけにパニックになり易く、ほんとうの『危機』に気づきづらくなります。

また、○○ショックなんていう事象が起きると、大抵はその原因探しに皆んなが躍起になり、当事者を除いて、どうすればそんな危機的状況から脱するのかはあまり語られません。

原因究明も大事ですが、そもそも①何がショックなのか、②自分達にどんな影響があるのか、③今後何に気をつければ良いのかと言ったことを冷静に整理する必要があります。

例えば、最近コオロギの話題があった食糧危機について整理してみます。
① 何が危機か
A. 人の数、食べる量に対して、生産供給できる食糧が不足する。強いては飢餓が増える。

②どんな影響があるか
A.食糧価格が高騰したり、すぐ売り切れたりして、食糧が手に入らなくなる。強いては、栄養不足から健康を維持出来なくなる。

③今後どうすれば良いのか
A.(あくまで私見です)  食糧生産の拡大、備蓄の増加などが先ず考えられますが、フードロスの問題もあり、そもそも食糧は十分に供給されているけど、世界的な視野でみると、単に適切な配分がされていないだけかも知れません。

③については専門家による十分な検討と施策の立案が必要だと思われます。

それでは、今回の米銀破綻に伴う金融危機はどのように整理し、理解をすれば良いでしょうか。

①何が危機か
A. 銀行の破綻により、顧客である預金者の資産の回収や取引先の資金調達手段の減少により、顧客自体の破産や倒産の危険性が高まる。

②どんな影響があるか
A.❶信用不安の高まりで、株価の下落し、運用している金融機関の資産が悪化。
 ❷危機とは直接関係のない金融機関の取引先の取引も縮小や撤退を余儀なくさせる可能性が生じる。
 ❸事象の解消が長引くようだと、景気の悪化に繋がり、比較的良好な現在の雇用状況も反転悪化する可能性がある。

③今後どうすれば良いのか
A.これについては、これから考えることかも知れませんが、少なくとも今回の各国の動きは迅速で、預金保護や破綻した銀行の支援などが早くに決まっています。
その上で、スイスの大手銀行クレディスイス🏦の件もありますし、金融市場や実体経済が悪化しないように、それぞれのビジネスの問題点を洗い直す必要があるのだと思います。
具体的には、利益を得るためのビジネスモデルや財務戦略におかしなところがないか、といったことです。

ただ、このおかしなところ、というのが何かというのが頭を悩ませることなのですが。

危機に直面したときに、パニックにならず、右往左往しないように、個人も法人も自身のネガティブな面をしっかり直視できるように出来れば良いのですが😓。人間はなかなか、成功への前進をしながら、後ろを振り返ることが難しい生き物たちようです。

ですが、それぞれの監督機関や内部の監査機能はかつてに比べ、格段に強化されていることもあり、一人ひとりでは難しくても、システムとしてしっかり動いていれば、危機への対処も信頼できるものになり、懸念の払拭も早いかも知れません。

危機への恐怖を伝える情報に思考停止されないように、自身のネガティブなことでも目を背けることなく🫣、冷静に事象を見つめられるようになりたいものです^_^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?