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現場レベルで感じる大学サッカーの課題とその解決策まとめ②

前回は、「スタジアムが(駅からも)遠い」という大学サッカーの課題について書きました。
今回はその続きで、第二弾です!

※以下はあくまで私個人の見解です。中には事実にそぐわないことがあるかもしれません。ご承知おきください。



大学サッカーの課題②:チケット代を1000円も払えない(特に大学生)


リーグ戦に足を運んでくださる方のうち、大学生が占める割合が極めて低いように感じます。

率直な感想。
同じ大学生の試合なのに、なんでこんなにも少ないんだろうって。


先日、ラグビーの早明戦を観に行ってきました。
勝った方が優勝を決めることができる大一番ということもあって、秩父宮ラグビー場は超満員でした。
私はゴール裏で試合を観ていたのですが、学生の占める割合がものすごく多かった印象があります。
もしかしたら、単純に観客の絶対数が多かったから、学生も多いと感じてしまっただけなのかもしれません。
もしかしたら、20000人を超える観客数のうち学生が占める割合は、大学サッカーのリーグ戦における割合と大して変わらないのかもしれません。
でも、シンプルにあそこまで観客を集められるのってすごいですよね。羨ましいです。(今度、ラグビーの早明戦についてもnote書きます!)


話は大学サッカーに戻ります。
具体的なデータを取っていないのですが、リーグ戦に足を運んでくれる早稲田生は1試合平均5人くらいだと思います。
当然、試合会場や対戦カードによって増減はあります。
実際、第19節の筑波大学戦は優勝争いを大きく左右する首位攻防戦ということもあり、多くの学生が駆けつけてくれました。

しかしながら、平均約5人という数字。
これは、約50000人いる早稲田大学の学生のたった0.01%に過ぎません。

各大学、数千〜数万人の学生を抱えており、これはJクラブのホームタウンの総人口に匹敵・またはそれより多いところもあります。

このアドバンテージをもっと有効に使うことができれば、スタジアムにもっと多くの観客を集めることができるのではないでしょうか。

大学内における認知度を高めることは各大学の課題であり、使命でもあると感じています。
今回はあえてそこには触れず、各大学が干渉できない「チケッティング」の部分について書きたいと思います。



【解決策】〜学生専用のチケット価格の導入〜

なんだ、そんなことか。と思った人もいると思います。
実際、そんなことです。
でも、意外と大きな問題です。


↑以前こんなことをツイートしてみたのですが、意外と反響があったので、現行のチケッティング施策に対して課題意識を持っている人もいるのだと思います。


現在、試合会場に専用ブースを設けて「学生証提示で入場無料にする」というようなことを既にやっている大学もあります。
特に、集中応援日と呼ばれる日にそれを行う大学が多い印象です。

早稲田大学でも毎試合同じようなことをやっていて、
OBや選手のご家族の方々に対しては、試合会場にて前売り券を800円でお渡ししています。
(前売り券の定価は800円なのですが、OBや選手のご家族の方々はわざわざ前売り券を事前に購入しなくても前売り券を試合会場でゲットできるというものです。ちなみに、当日券は試合会場のチケットボックスで購入すると1000円かかるので、お得ですよね。)

でも、そうやってお渡ししているチケット、
実は全て、部が事前に学連から買い取ったものなんです。

つまり、チームで購入したチケットは、800円で渡そうが、タダで渡そうが全て自由。それが学連のスタイル。(別に悪いとは言ってません)

つまりは、現行のルールに則った場合、
チケットを安く提供すればするほど、部は赤字を背負うことになるわけです。
なので、「学生証提示で入場無料」というものも「先着〇〇名様限定で」という条件がつくことがほとんどです。(それ以上になると部の財政がパンクします)


私の主張は、それをやめて、学連が正式に学生専用のチケット価格を設定することで、
各大学が負担しているチーム購入分のチケット費用を削減しようというものです。


以下、参考モデルを紹介します。

・法政大学体育会男子バスケットボール部
普段彼らは武蔵小杉で練習しているのですが、練習場から近いとどろきアリーナで公式戦が行われる時は、学連にお願いして法政大学及び附属中高の学生のチケット代を無料にしてもらっているらしいです(リーグ戦で1回くらい)。

非常に面白い施策だと思いました。
事実、これを大学サッカーでも導入したくて学連に入ろうと思ったほどです。

でも、課題もあります。
それは、すべての大学が附属中高を持っているとは限らないということです。
公平性を保つという意味では、大学の学生に絞った方がいいかもしれませんね。

しかし、ここでも新たな問題が。
入場無料とする学生の範囲を「すべての大学生」とするのか、「試合を行う該当大学の学生のみ」とするのか。悩ましい。

以上の2つについては、今後きちんと考える必要がありそうです。


大学ラグビー
これは特定のチームというわけではなく、大学ラグビー全体の話です。
秩父宮ラグビー場で行われる大学ラグビーの試合では、一般席は1800円かかるのですが、学生席は800円で購入可能です(学生席は毎試合設けられるというわけではありませんが)。一律1000円の大学サッカーの試合に比べれば、学生から見たらお得感ありますよね。


以上の参考モデルのうち、どちらを取るべきかは決めかねますが、
チケットをチームで購入させるのは、部の財政を圧迫しかねませんし、
学生専用のチケット価格を導入すれば、お得感を感じて、もっと多くの学生が大学サッカーの試合を観に来てくれると思います。

そして、早慶サッカー定期戦の時のように、
西が丘のゴール裏を、学生で埋め尽くしてみたいですね。

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これまで、2回にわたって大学サッカーの課題とその解決策をお伝えしてきました。
しかし、私はまだ1年生です。
大学サッカーには1シーズン触れただけで、知らないことの方が圧倒的に多いです。
知識や考えは非常に浅はかです。
ですので、今後は、もっともっと大学サッカーに触れてみて、今の浅はかな私の考えをアップグレードできるように努めていきたいと思います。

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