湯浅竜

Smart-IP株式会社 代表取締役社長|クロスユーラシア株式会社 代表取締役CEO&COO|Edo All United 元CEO|株式会社知財塾 取締役|IPTech弁理士法人 副所長兼COO|アトラクチャー株式会社 COO|弁理士|

湯浅竜

Smart-IP株式会社 代表取締役社長|クロスユーラシア株式会社 代表取締役CEO&COO|Edo All United 元CEO|株式会社知財塾 取締役|IPTech弁理士法人 副所長兼COO|アトラクチャー株式会社 COO|弁理士|

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    Smart-IP株式会社について、代表取締役社長として考えていることや、会社のこれまでとこれから

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    仕事や生活について、僕の思うこと

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    IPTech弁理士法人の副所長兼COOの日々

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    オンラインサロンで運営する、リアルさかつくを体現したサッカークラブ「EDO ALL UNITED」のCEOを務めた2年間の記録

最近の記事

2024知財・情報フェアで「appia-engine」をお披露目してきました

先日、東京ビッグサイトで開催された「2024知財・情報フェア&コンファレンス」(https://pifc.jp/2024/ )に、Smart-IP社(以下SIP社)は主力製品である特許明細書ドラフティングツール「appia-engine」(アッピアエンジン)を持って出展した。 このイベントは日本最大級の知財イベントとして毎年多くの知財専門家が集まるイベントだ。ちなみに、僕が立ち上げたイベントでもある「すごい知財EXPO」は、知財・情報フェアをオンライン空間に持っていきたいと

    • appia-engineに生成AI機能を搭載した

      生成AIで変わる特許実務の現場 生成AIの普及により、様々な業界が次々と変革を迎えている。僕のメールボックスにもどこで登録したかも記憶にないメルマガが届いたりするが、最近はほとんどが生成AIネタだ。「生成AIを社内に導入するために」とか「生成AIで業務効率を2倍にした事例紹介セミナー」などなど。 例えば、マーケティング業界では、生成AIを活用して広告のコピーやバナーを自動生成し、以前よりも多様なコンテンツを作成できるようになっている。顧客の購買履歴やウェブサイトの閲覧デー

      • Smart-IP社 創業記 その10 ~β版のプロダクト開発~

        Smart-IP社は創業から数々の課題に取り組んできたが、中でも、β版のプロダクト開発は特に重要な節目だった。今回はα版の開発に続き、β版開発の進行過程を紹介する。 開発プロセスの定義、デザインの重要性 Smart-IP社におけるβ版以降のプロダクト開発プロセスは、大きくステップに分け、以下の通り進めている。 Step1:企画 Step2:デザイン Step3:開発 それぞれについて簡単に説明すると、まずは「Step1:企画」だ。今回で言えばβ版の”企画”ということになる

        • 経営合宿の進め方(3)

          経営合宿について、3本目の記事を書いてみる(1本目はこちら、2本目はこちら)。最終回の今回は、経営合宿当日に何をやるか、その先に何があるかを整理してみたい。 経営合宿、当日 事前の準備を終えたらいざ本番、経営合宿の当日だ。僕の場合は、大体お昼くらいに現地へ。ランチをしながら今日の動きの確認とサブアジェンダについて議論する。 役員や役職者にはひっきりなしにメールやチャットが飛び交うだろうから、この時に「今日はあくまでも経営合宿に集中しよう」と声がけをするといいかもしれない

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          経営合宿の進め方(2)

          経営合宿について、2本目の記事を書いてみる(1本目はこちらから)。まずは当日までに行う合宿の事前準備について整理してみたい。 経営合宿の意味 「何のために経営合宿をするのか」について、考えてみる。 おそらく多くの会社で、定期的に経営会議的なものが開かれているのではないだろうか。経営会議は、主に経営層が、日々の業務のなかで見つかる課題について議論したり、トラブルについて討議したり、新規のプロジェクトがあればそれについて議論したりする会議体だ。 一方、経営会議的なものは特

          経営合宿の進め方(2)

          経営合宿の進め方(1)

          経営合宿はおすすめだ、という話 僕はいくつかの会社を経営し、またいくつかの会社で経営顧問をしているが、その多くで「経営合宿」を企画している。会社の役員やボードメンバーと1.2泊どこかに泊まり、ビジョンの確認をしたり、会社全体の事業の見直し等を議論したりする。 半年に1回行うようにしているのだが、経営合宿を実施している会社が全部で4つあるので、それぞれ年2回となると年間8回行っていることになり、2ヶ月に1回以上の頻度で合宿をしている計算だ。出張が羨ましいと言われることもあるが

          経営合宿の進め方(1)

          特許事務所の顧問契約について考える(告知あり)

          はじめに 2024/7/30(火)に「創業6年で顧問先が累計50社 知財コンサルのニーズの最前線と、毎年6社顧問先を増やす方法 ~明細書作成支援システムの紹介付き~」というテーマでセミナーを開催することになりました。 セミナー詳細や申し込みフォームは以下です。 ◾️セミナー詳細 ◾️申し込みフォーム https://share.hsforms.com/1HQjl87fmTG6r5EBBCF5UrQcydgr セミナー開催にあたって、普段知財コンサルや顧問契約についてど

          特許事務所の顧問契約について考える(告知あり)

          Smart-IP社 創業記 その9 ~α版のプロダクト開発~

          今回は「開発」について。「開発」と一口に言っても、その領域や論点は幅が広く、いろいろなスタートアップが多かれ少なかれ何らかの課題を抱えていたりする。 そこで、今回は、Smart-IP社における初期のプロダクト開発における考え方やポリシーを、苦労話も織り交ぜながら紹介する。 僕自身は以前、コンサルとして、大手メーカーのプロダクト開発マネジメントをしたことはあった。プロジェクトマネジメント自体は比較的得意だったのでなんとかなったが、自身の会社で大規模なプロダクト開発を行うのは

          Smart-IP社 創業記 その9 ~α版のプロダクト開発~

          Smart-IP社 創業記 その8 ~資金を調達する(後編)~

          前編はこちら、中編はこちらから。いよいよひとまずの後編だ。 α版から、β版へ 当初想定していた3000万円の資金調達を大幅に超えて、シードラウンドではあるものの5000万円の資金調達に成功した。予想外とまでは言わないが、目標額の上限の調達ができたのはありがたかった。 appia-engineはニッチな知財業界向けのツールであることから、どうしても出資してくれる人・組織が少ないと思っていたのだが、これは嬉しい誤算だった。 また、α版の開発自体も、比較的リーズナブルに終える

          Smart-IP社 創業記 その8 ~資金を調達する(後編)~

          値付けについて考える 〜特許明細書作成の単価とDX化の影響〜

          京セラを創業し、KDDIを立ち上げ、経営破綻したJALを劇的に回復させた経営の神様、故・稲盛和夫氏。だれもが認める日本のトップ経営者は、経営哲学をまとめた「経営12カ条」というものを作っている。 「経営12カ条」は彼の考える経営哲学のうち、特に重要だと思うエッセンスを抽出したものなのだが、その第6条にはこう書いてある。 「第6条 値決めは経営」 曰く、値決めは経営者の仕事であり、経営者の人格がそのまま現れるというものだ。 値決めに絶対の正解はない。高いから/安いからよい/悪

          値付けについて考える 〜特許明細書作成の単価とDX化の影響〜

          Smart-IP社 創業記 その7 ~資金を調達する(中編)~

          無事、本田さんへのピッチを終え、人生で最初の資金調達が決まった。貴重な機会をくださった本田さんには本当に感謝している。 さて、資金調達の目標額は最低でも3000万。できれば5000万としていた。 何に使うというかというと、おもに「開発予算」だ。Smart-IP社では「appia-engine」という特許明細書のドラフティングシステムをSaaSとして提供しようとしている。そのための開発予算として、当時見積っていた金額を目安に、資金調達の目標額を設定した。 開発というのはそれ

          Smart-IP社 創業記 その7 ~資金を調達する(中編)~

          Smart-IP社 創業記 その6 ~資金を調達する(前編)~

          会社の経営資源としては、「ヒト・モノ・カネ」が最小の構成要素だ。 「ヒト」は、優秀なボードメンバーが集まる兆しが見えていた頃だった(ボードメンバーについてはこちらの記事で)。「モノ」は、いろんなものを作りたい思いはあるものの、まずは「特許明細書作成の支援」という知財業界の一丁目一番地であるにもかかわらず、これまでだれも取り組まなかった領域に白羽の矢を立てた。最も課題が大きそうで、最もやりがいがあると思ったからだ。 最後に必要なのが「カネ」。つまり、資金調達である。 資金調達

          Smart-IP社 創業記 その6 ~資金を調達する(前編)~

          日弁会報に経営方針について寄稿してみた

          このたび、日本弁理士クラブの発行する会報「日弁会報 第47号」内「会員便り」に寄稿の機会をいただいた。 日本弁理士会クラブ(日弁)は、PA会、春秋会、南甲弁理士クラブ、無名会(僕はここに所属している)、稲門弁理士クラブの5つの弁理士団体によって組織される連合体で、日々日本弁理士会の活動をサポートしている。 お話をいただいて、何を書こうかと思ったが、部下に「会社を経営するときにどんなことを考えているのかを文章にしてみたら」と言われ、いい機会なので自分がメインで経営に関わってい

          日弁会報に経営方針について寄稿してみた

          Smart-IP社 創業記 その5 ~MVVを作る(後編)~

          前編はこちらから。Smart-IP社をどんな会社にするか、会社を定義するために、Smart-IP社のMVVを作り始めた。 MVV作成にあたっては、MVV自体の作り方を定義し、MVVを作り、誤解を招かないようMVVを解説するという、3つのステップを踏んだ。 MVVの作り方を定義する ■MVVとは ・定義 会社には存在価値・意義が必要であり(ミッション:M)、それを実現するために5年後、10年後どういう姿に将来なっているべきかを定義する必要がある(ビジョン:V)。 それが定義

          Smart-IP社 創業記 その5 ~MVVを作る(後編)~

          Smart-IP社 創業記 その4 ~MVVを作る(前編)~

          どんな会社にするか。会社の中身を定義する ボードメンバーは揃った。箱としての会社もある。 次に考えるべきは「Smart-IP社をどんな会社にするか」。つまり、会社の中身を定義する必要が出てきた。 これまでに何社か会社を経営してみて出来上がった持論だが、会社経営は創作活動に似ている。 一品制作的で、再現性がない。ロジックが大事な一方、ロジックだけでは仕上がらない(少なくとも「おもろい」会社にはならない)。しかも、個人の創作というよりはチームで完成させる作品だ。自分一人が思

          Smart-IP社 創業記 その4 ~MVVを作る(前編)~

          「スマートドラフティング」の商標登録出願と、その概念の定義

          弁理士が商標出願すること 個人的にはあまり好ましいと思っていない(あくまでも個人的な考えだ)。本質的に我々弁理士は、クライアントのサービス名称や会社名の模倣を防ぐべく、知財の権利化を代理することが商売だ。となると、クライアントが取得できる商標の選択肢を自ら減らすようなことは、職業人として決して好ましくはないのではないか、と思っている。 繰り返しになるが、あくまでも個人的な感想・見解であり、将来考え方が変わるかもしれない。 一方で「自分が経営する特許事務所名」の商標出願を

          「スマートドラフティング」の商標登録出願と、その概念の定義