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子どもとの正しい約束の仕方~自粛中のリモートワークと子育てを両立しているママパパ~

 はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。緊急事態宣言などもあり、リモートワークや在宅勤務を余儀なくされた方も多く居らっしゃると思います。その中で、子どもの休校措置などで在宅勤務と家事・子育てとの両立をする中でストレスがかかっている人も少なくはないでしょう。

 今回はそんなママパパに、「子どもとの正しい約束の仕方」を教えます。何度言っても仕事場に入ってくる!何度注意しても仕事中に静かにしてくれない!そう思っている方にこそ読んでもらえれば、有用な情報となるのではないかと思っています。

<一方的な「約束」は約束ではない!>

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 まず、今お子さんとしている約束事を思い返してみてください。どうでしょう?それってママやパパからの一方的な約束だったりしませんか?個人的な見解ですが、相手の立場を顧みない一方的な約束は約束とは言いません

 それを、では何と言うのかというと・・・「命令」や「指示」って言いませんか?さあ、今日お子さんに言ったことは「約束」でしたか?それとも「命令」でしたか?

 別に言葉遊びがしたいわけではないのです。ただ、もしかしてお子さんに「約束」をしたつもりでも、「命令」しただけだったとしたら、お子さんはそれを守りたい!と思うでしょうか?きっと、そうは思えないですよね。

 つまり「一方的な約束は約束ではない!」のです。なぜなら、合理的な約束事であれば、お子さんは自分からママパパの為に約束を守ろう、自分の為だからやってみよう、と思えるはずなんです。それが正しい約束というものなのです。

<正しい約束とは?>

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 【正しい約束】が出来ていたら子ども達はどんな行動をするのでしょうか?きっと、大人が口うるさく言わなくても、納得をして自ら進んで約束を守ろうとするはずです。なぜなら・・・

 子ども達は一方的な命令には背きたくなるくらいには賢く

 子ども達は合理的な約束ならば守ろうと思えるほどに賢いからです。

 そうなんです、子ども達はみんなとても賢いものなのです。だから、言葉の節々や、約束をする時の大人の態度から「あ、これは一方的な命令だ」、「あ、これはママパパの為に守らなくちゃいけない約束なんだ」と感じ取ることができるのです。

〇合理的な約束をする為に必要なこと

 みなさんは「報・連・相」って知っていますか?知っていますよね。なんなら僕よりも詳しい方の方がママパパであれば多いかもしれませんね。でも、改めてみても「報告・連絡・相談」って大切な事ですよね。

 では、これを約束事に置き換えてみるとどうでしょう。僕はこんな風に置き換えてみました、それが「説明・評価・相談」です。

説明:
どうしてそうする必要があるのかを具体的に説明をする。
評価:
子どもができているか、できていないかを見て褒めたり注意をする
相談:
子どもができていなかった時に何故できないのかを一緒に考える

 これができると、とても合理的な正しい約束を交わすことができると思います。 

 特に小さいお子さん(小学生低学年以下くらい?)に関しては、簡単な言葉で説明をして、具体的な言葉で約束をしましょう。小さい子どもは抽象的な文章を理解するだけの処理機能が発達していません。

 なので「どうしていつも静かにできないの!」とか、「ちゃんと手を洗いなさい!」という抽象的な表現では伝わりづらくなっています。そこで具体的に言葉にしましょう

 「今はママお仕事の時間だから、小さい声でお姉ちゃんとお話してね」、「おとうさん指のお腹のところも洗ってね、爪の中までアワアワしてね」と簡単な言葉で、かつ具体的に約束をしましょう。

 大きいお子さんであれば、もう社会的な情勢やなども肌で感じていますし、頭でも今何が起きているのか事実を認識することは可能です。なので、具体的に今どういう状況なのかをしっかりと説明しましょう。一人の人間として接してあげることで、いくらでも耳を傾けてくれるはずです。

 その上で、ママパパがお仕事に集中する為にはどんな風に過ごしたら良いのか?お子さんに自分で約束事を決めてもらうのが良いと思います。それを原案として、更に付け加えたいことがあれば、理由も話して付け加えましょう。

<正しい約束は「褒める」までが約束です>

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 評価の部分になりますが、約束事をきちんと守れている時に褒めてあげる(評価)ことはとても大切です。子ども達はママパパに見てもらいたい、認めてもらいたいという欲求を常にもっています。だから、約束を守って静かにしていたら「静かに過ごせていて助かるわ」と途中で声をかけてあげたり、仕事が終わった後にも「今日はいっぱいお仕事できたよ、~ちゃんは静かに何をしていたの?」と褒めることまでを約束の一部だと思ってください。

 認められたい!という承認欲求が満たされると人は自然と、それに対する関心ややる気が高まります。承認欲求は子どもの方が強いので、満たしてあげればそれだけ大きな効果が見込めるということです。

 ただし、できていない場合には注意することが勿論必要になります。慣れない在宅ワークのストレス等もあるかと思いますが、だからといってそれを子どもにぶつけて良いわけはありません。約束を振り返って、子どもの行動を見直してみて評価をし、次に約束を守れるように相談をしてください。

 そこで気を付けたいのが「お子さんにとって守れる約束を守ることが出来なかったのか?」、「お子さんにとって守ることが難しい約束をしてしまっていたのか?」という点です。前者であれば先に書いたように注意をしますが、後者は約束そのものの見直しをしなければ、いつまでたっても子どもは約束を守れないことになってしまいます。

 そうなると、ママパパにとってもお子さんにとっても大きなストレスになってしまいます。ママパパも内容に納得が出来てお子さんが自主的に守ろうと思える正しい約束をしましょう。

<話し合って折り合いをつけよう>

 ここまで合理的に考えた、正しい約束の仕方について書いてきましたが・・・ママもパパも子ども達も人間です。ママもパパも子ども達も感情というものがあります。ママもパパも子ども達にも言い分があるでしょう。そして、家族だからこそ譲れない部分と言うのはどうしても出てくると思います。

 そこは少し折れてみたりしながら、折り合いをつけてお互いにストレスが減る方向に話が進むように工夫をしていきましょう。それが穏やかな日々へと繋がる近道ではないかなと思っています。

 今回はお子さんと交わす「正しい約束の仕方」について解説をしていきました。特に、こうした非日常だから有効な手段と言うわけでもありません。普段の約束事を見直す機会にもして頂けたら嬉しいです。

 では、また学ぼうね!


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保育士りゅう先生

 保育士りゅう先生(「RyU先生」で子育てに関する記事の執筆を依頼を受けてしていました)

 保育現場で5年間正職員として働き、学生時代やライター活動時にも子どもとの関りがあるアルバイトをしていました。

 現在は現場を離れて、元々したかったママパパの心のケアや、保育士の心のケアをしていけるように自身のHP『保育士りゅう先生のあそびば!まなびば!』を作成・運営しています。

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