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オンライン授業にリアルな授業を混ぜてみる。その心は?-授業サポーターの支援の仕方について考える-

8月末のこと。妻高校に伺って、オンライン授業のサポートをさせてもらってきた。
東京から、大学の先生の講義を受けるだけではなく、それを北海道、石川、宮崎の高校生がそれぞれの場所から受けるというものである。

このような形態で授業をしたり、サポートをすること、もちろん、受けることも含め、数年来しているところである。ある種、慣れてきている授業方法だと思っている。

、、、が、最近妻高校に伺い、このサポートをするようになって、考えが変わったことがある。今日はそのことについて書きたい。

1:学校に集まって受けるからこそできる学びの可能性。

個人的に、オンライン授業の大きな魅力は、「いつでも、どこでも、誰とでもつながることができる」ところにあると思っている。その言葉のまま受け取ると、学校に集まって受講することの良さって一体?と思うかもしれない。実は、最近まで改めてその点を考えていなかった。

ただ、この講座をサポートする中で、教室に集まって受講することで、授業者側の予期しきれない対話が生まれることもあることが見えてきた。

例えば、講義に関する素朴な質問だったり、うまく行かないモヤモヤなどが教室の中で言葉としてふと出てくる。個人的に、それを拾って話題にすることは、その場の学びになると感じている。例えば、その疑問から、プチ講義ができるし、講座後、対話のテーマとしても活用できる。
それは、とても有効な学びになるのではないか?と感じている。
もちろん、サポートをする人間が、講義の内容を理解していることや受講者の学習状況などについて理解があることなど、色々とポイントはあるとは思うが、授業者と生徒の間の位置の人というのがリアルな場にいることでできることがあるのかも知れないと感じている。

2:学びの連関から出てくる新しい視点-知と知がつながる探究-

サポートをしていると、講座に関係あること、ないこと、ちょっとつながっていること、かなりつながっていること、含めて色々な質問が子どもたちからやってくる。
聞きながら、なるほど、こういう講義やワークから、こんな質問が浮かんできたのかぁと思う。そのすべてに対して、明快に答えられるわけではないが、一緒に考えていくことはできる。少ないつながりだが、学校の内外関係なく、色々な活動の中で一緒になる生徒もいるので、その時のことも踏まえて話もできる。この後の活動も予告しながら話ができることもある。

そう考えると、一つの講座や活動をハブにしながら他のものとのつながりを意識して話ができる。もちろん、学校の活動だけでも、そのようなことをすることもできるのだと思うけれども、このような特別な講座をハブにすることで、新しい視点で教育活動が見えるのではと感じる部分もある。急に、点と点がつながる感覚という感じがある。また、どこでもいつでも学びはできるのだ、ヒントはあるのだと思ってもらうきっかけにもなる気がしている。

3:俯瞰して、生徒の活動や思考の広がり、深まりを見ることのできる時間

普段は、授業者である先生方が、あえて、他の先生の講義を主にすることで、子どもたちの様子を俯瞰してみることができる時間ができそうな気もしている。俯瞰できるからこそ、アドバイスできることもあると思っている。その時間にもオンライン授業は転用できる部分がある気がしている。(これは副次的産物だと思うけど)

このように、すべてを一人一台でつなぐ、というやり方ではできない学び方もあるのではと感じている。もう少し整理してみたいところであるが、ひとまず。




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