日航123便墜落事故を考察する『衝撃直後のCVR』
●:衝撃音
*:警報音
1行目は、後の音声検証番組などなどから高濱機長の「まずい」と、ほぼ結論付けられています。
2行目、なんか爆発したぞ
これについては、あらゆる検証動画で『違うんじゃない?』という話が上がってます。
今回は2行目については、ほぼ触れないのでスルーします。
「まずい」と言う時は、どんな時か
「これはまずい」「まずい事が起こった」というようなニュアンスで使うのが一般的なのかなぁと思いました。
何が言いたいのかというと、、、
何が起こったのか、訳分からん状態で「まずい」とは言わない。と言う事
この事から、よくある説で演習を見ていて最悪を想定していた。だから「まずい事が起こった」の「まずい」と一言が漏れた・・・と推察する方もいらっしゃいます。
とりあえず今、その話は横に置かせてください。w
まずは、何が起こってるのかよく分からんのに一言目に「まずい」と言うのかどうか。に疑問を置いて考えた所・・・
私の感覚からしたら、違和感があるな。と思ったんです。
本当に「まずい」と言ってるのか
何度もこの音声を聞きましたが、ほぼほぼ「まずい」って感じです。
まぁハッキリとは聞こえませんが
1音目は、ま行の破裂音のような音で、母音は「あ」
2音目は、濁点が付く音
3音目は、い段の音
に聞こえます。
これに少しだけ近い3文字の言葉は「ヤバイ」ですが、どう聞いても1音目が「や」には聞こえないので、やはり「まずい」だと思います。
別の近い言葉は「ハズイ」ですが・・・脈絡的には、あり得ませんね。
なので私は「まずい」と結論づけます。
高濱機長はナゼ「まずい」と言ったのか
そこで衝撃音や警報音とのタイミングをチェックしてみました。
衝撃音はCVR上では18時24分35秒~36秒の間の前半。特に前の方からです。
その後、警報音が36秒終盤~37秒のあたりで鳴り始め
警報音の3音目が鳴って4音目に入る前に「まずい」と言い始めてます。
警報音の1音目が発せられてから多少は経過しているかと・・・
正確な時間を測る事ができなかったので、何秒です!とは言えませんが、常人の反応速度で言える時間間隔はありそうです。
>>人間の反応速度
反応時間研究の歴史と現状(PDF)
の表3 簡単反応時間より 平均は200.8ミリ秒(標準偏差22.7)
なので、およそ0.18秒~0.22秒の間くらいが一般人の平均。
ではスポーツの選手なら・・・
上記記事より、0.12秒で好スタート。0.16秒で遅い。と言われてるそうです。
さて、明確な秒数は分かりませんが、警報音を聞いてからの「まずい」という発言が出た。とも言える反応速度だったと思われます。
なので高濱機長の「まずい」は窓の外の何かを見て。ではなく、衝撃音と警報音を聞いて、の反応とも考えられますね。
コックピット視点でアラーム内容が分かるのか
引用元:産経フォト クラシックジャンボB747-300の360度パノラマ
-300なので仕様は所々違うかもしれませんが、近いと思います。
私はそこまで詳しくないので、ぶっちゃけると「分かりません」
ですが、-400みたいに警告内容がモニターに出るわけじゃないので、パイロット視点からはスグに分からないのかも。
だから機関士に「ギア部を見てくれ」と言ったんだろう・・・と考えられます。
機関士目線がこれ↓
分かりやすいように、ある程度まとまって配置してるらしいですが、えげつい量ですね。
ギア部の状態も機関士が見て分かるんで、客室気圧も分かるんじゃねぇかなぁと思います。
この辺は、詳しい人教えて状態ですね。
飛行中だから「客室高度警報」だと思ったか
例の警報音は、客室高度警報か離陸警報音だと言われてますね。
飛行中で、あんだけの音がして、この警報音が鳴ったら瞬時に「客室高度警報」だと思って「まずい」と言った・・・のかもしれません。
だけど、気圧抜けを感じなかったからギア部を確認しようと判断。
機関士に「ギアをみて」とコールした。
今回のまとめ
高濱機長が「まずい」と発した理由
●何かを窓から見て言った論も否定はできない
●だけど衝撃音・警報音に対する反応も十分考えられる
今回はこれで以上です。
考えれば考える程、変な沼にハマってないか・・・と思う今日この頃。
いつになったらスッキリするんだろう、この事故。と思ってます。
それでは、また。
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