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すねるかりんさま。

最近家を空けることが多いせいか
たまに帰っても
飼い猫のかりんがあまりそばに来なくなった。

そんなに気にはしてなかったんだけど
まだ皆が寝ているある早朝
あまりにも走りまわって暴れてうるさいもんだから
なかば無理やり抱きこんで
そのまま一緒に自分の布団に潜り込んだ。

嫌がって出ていくかなと思ったら
ぼくの右腕を枕にしてそこで静かに眠りはじめた。
いつもの無表情なんだけど
なんとも安心した顔に見える。

それからのかりんは
今まで以上にぼくの足にまとわりついて
今まで以上に甘えきって
いつもそばでにゃーごにゃーごと鳴いている。

走りまわって暴れていたかりんは
ただすねていただけかもしれない。
本当はかまってほしいのに
それをどう表現していいのかわからなくて。

人間も同じだなあと苦笑した。
子どもたちも
大人だってそうだけど
本当は好きなのに
本当はかまってほしいだけなのに
すねて、距離をおいて、ときに走りまわって。

そんな人を見つけたら、無理やり抱きこんでみるのもいいかもしれないニャー。

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