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#71 うれしかった贈り物/泖

【往復書簡 #71 のやりとり】
月曜日:及川恵子〈待ち焦がれています〉
水曜日:泖〈お手紙もらいてぇ〉
金曜日:くろさわかな

お手紙もらいてぇ

及川さんの、本のサブスクいいですね~。
まだ会ったことのない人から毎月本が届くなんて。本との出合い方もとてもロマンチックで憧れます。

わたしが喜ぶ贈り物は、お手紙です。

お手紙を書くのも好きです。お気に入りの用紙に相手のことを考える時間がとても好きです。
というか、わたしは文字書きをメインに活動しているので、手を動かして何かを書くこと自体が好きなだけかもしれませんが、普段伝えられないようなことも伝えられちゃうのがお手紙のすごいところ。
あと、わたしは話し下手なので、伝えたいことを自分でゆっくり考えられるお手紙はありがたい存在です。

でもお手紙を書くよりも、もっと好きなのがお手紙をもらうことです。
もらった手紙は大体とっておきます。捨てられません。
相手がわざわざわたしのことを考えてくれる時間を作ってくれることがとても嬉しい。
文字からその人の温度が分かるのも嬉しい。
何よりも、わたしは他人の書きぶりを見るのが好きです。
この人はどんな字を書くんだろう、と思うのはしょっちゅうです。
その人の字を見るだけで大体の性格がわかります、なんとなく。
だからよりその人が近くに感じられて、より愛おしいなと思うのです。

ちなみに書道を教えてくれたお師匠は、わたしの調子が悪いときはすぐに分かるみたいです。
「今日は疲れてるの?」とか「何か悩み事があるの?」とか。全部お見通し。
わたしはまだ文字だけで人の気分まで読むことはできません。精進せねば。

話が少し逸れました。
とにかく、わたしはお手紙をもらうのが好きです。
もらったお手紙は全部宝物。
そういえば高校時代、ジョージ朝倉さんの『恋文日和』という短編漫画に影響を受けたのを思い出しました。
その作品の中にすごく好きな話があるんです。
それから「あーーーーラブレターもらいてーーーー」と、お手紙に対して憧れる気持ちを持ち始めたんだった。
今でもラブレターは欲しいけれど、どんな人からでもお手紙をもらうのはとても嬉しいです。

なんか、久しぶりに年賀状を書きたくなってきました。
今年はお二人に出しても良いですか?

追伸。
明けましておめでとうございます。
2022年もよろしくお願いいたします!

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