約30年ぶりの邂逅~映画『ホーンテッド・マンション』~

※ネタバレはあるかもないかも。






「ホーンテッド・マンション」と聞いて、仲間由紀恵さんが声優を務めていたアニメ『HAUNTEDじゃんくしょん』を思い出す少数派は私くらい、として。
ほとんどの方は当然、ディズニーランドのアトラクションである「ホーンテッド・マンション」を思い出すことでしょう。
そんな「ホーンテッド・マンション」が映画化する、と聞いて楽しみにしていた……と言えれば良いんでしょうけれども。

実際のところ私は、正直に言ってディズニーに大した興味を持っていないものでして。
あんまり「ホーンテッド・マンションが映画化!やった!」とはならなかったんですよね。
ちなみにディズニーランドには、小学校の修学旅行で行って以来、約30年間足を踏み入れたことがありません。
一応、そのときに「ホーンテッド・マンション」に乗ったことは覚えていますが。

そんなわけで、ディズニー的な観点からは私はこの映画については語れないわけで。
いつもどおり、単純に「なんか観てきた映画」として語らせていただきましょう。

やっぱり「ディズニーのホーンテッド・マンション」を知っている人が観る前提だよな、というのが正直な感想です。
たぶん詳しい人にとっては、どの幽霊がどういう形で出演しているか、みたいな視点で楽しめるんでしょうけど。
全然知識のない私にとっては、なんか出てきても「なんか出てきた」程度の感想しか持てないわけです。
せっかく999体もいるのに。

もうちょっと「幽霊的な怖さ」が感じられれば、そっちの方向で楽しめたんでしょうが。
やっぱり基本は「子供向け」なんですかね、怖さ控えめで、もの足りなさしか感じない結果に。

一応「水晶玉の中でなんかしゃべっている女の人」、これは記憶に残ってました。
マダム・レオタって言うんですね、名前は初めて知りましたが。
しかし約30年ぶりに会ったのにしっかり記憶に残っているなんて、マダム・レオタのインパクトは、子どもの頃の私にとってはかなり大きかったのでしょう。

なんてことをつらつらと書き連ねていますが……。
ストーリー的には、なんかすごく「普通」だったんであんまり書くことがないんですよね。
ストーリーはわかりやすいですし、ムチャクチャすぎる部分などもなくて、それ自体は非常に良いことだとは思います。
ただし別にハラハラドキドキしない、「こんな感じになるかな」と思ったことが、そのままスクリーンで展開されている、というのが実感でした。

まあ、結局は「ホラー映画」ではなく、大切な人の死とそれを乗り越える姿を描いた「感動ヒューマンドラマ映画」なんですよね。
それが悪いとは言いません、子どもも安心して観られる、家族連れにピッタリの映画です。
ただ大人としては、もの足りなさが最後まで残ってしまったなぁ、と。

最近ディズニー映画で顕著だった、ポリコレ的な部分が若干抑えめだったのは良かったですけれどもね。

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