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投資と投資完了基準 ~埋もれていた『7つの習慣』を読んで考えた~

このところずっと部屋の整理をしているのですが、なかなか終わりが見えません。

たまに大学時代に書いていた詩集なんかもでてくるので、手が止まってしまいます。忘れていたことの新しい発見は結構楽しいのですが。。。

そんな整理の中で有名な『7つの習慣』という本が出てきました。もう20年以上前の本です。今でも書店で見かけることがありますね。

7つってなんだっけ?とペラペラめくると

第1の習慣:主体的である
第2の習慣:終わりを思い描くことから始めるで、手が止まりました。

令和を生きるアラカンとして、

「健康寿命が5000日もない身として、”終わりを思い描くことから始める”こそ重要だ!」とピカッとヒラメキました。

終わりを思い描くこと、

投資家として、”投資の終了”は正しい判断ができなくなる健康寿命の終わりが妥当と考えました。そこで投資家としても完了基準を持つことは意義があると考えました。

つまりカットオーバークライテリア (cut-over criteria)を定義することで、投資隠居生活への移行判定基準になる!

まあ、死亡判定基準ではなくて、投資活動の終わりの定義なので、実際は健康寿命としてのフェーズ完了基準(Phase Exit Criteria)ということになります。

まず一般的なITシステムの移行判定基準を整理してから考えてみます。ITシステムの移行判定基準は仕事で何回も書いた経験があるので。

ITシステムの移行判定基準
1)システムの本番稼働
(評価)本番移行計画書のタスク完了率:100%完了
2)成果物の完成と納品
(評価)成果物の納品率:100%完了
3)業務移行
(評価)業務移行の移行完了率:100%完了
新システム稼働後、業務が変わることが多いので変更点は確実に移行する必要があります。
4)運用プロセスの確立
(評価)プロセス文書の更新:100%完了
     運用ツールの更新:100%完了  
ITシステムといっても全自動で稼働するわけではないので、プリンター用紙の補充などの運用手順や運用ツールの変更が一般的には必要となります。
また災害時の事前訓練や障害発生時の対応方法の手順化なども必要です。 
5)残課題の合意
期間内にすべてが解決することは稀。比較的、重たい課題が残りがちです。残課題がある場合は、未完了事項を識別し、対策、責任者、期限を関係者で合意することになります。

ITシステムの移行判定基準を参考にして、

ITシステム≒人生と考え、
健康寿命をまっとうした投資家の投資完了基準は??

投資家の完了判定基準
1)投資隠居生活への移行
(評価)要介護認定:レベル2以上
介護保険制度の「要介護3」は、目安として「立ち上がりや歩行、食事、排せつ、入浴の際に全面的な介助」が必要となり、常時誰かの支援や見守りが必要なレベル。一方、要介護2は、常時ではなく、部分的な介助が必要なレベルです。考え方は様々でしょうが、要介護3の前の段階で投資界から引退するのが妥当と私は考えました。
2)投資家棺桶リスト(死ぬまでにやりたいことのリスト)の実行
(評価)棺桶リストのタスク完了率:70%以上完了
やりたいことを毎日して健康寿命をまっとうしても、まだ死んだわけではないので、30%ぐらい未完でもまあ良しと考えました。
3)エンディングノートの完成と引継ぎ 
(評価)エンディングノートの引継ぎ:100%完了
エンディングノートで相続問題など解決しておく。遺品の整理や投資家としてのポートフォリオの整理などを含む。
4)住環境の確保
(評価)住環境整備計画書のタスク完了率:100%完了
死ぬまで困らない衣食住の環境を整備して平穏に過ごしたいです。
5)残課題の合意
これは、ITシステムと同じ。関係者と残課題を合意します。

ということで、完了判定に必要な成果物は以下となりました。

今は、どれも未完成ですが、第2の習慣: 終わりを思い描くことのきっかけにはなりました。

さて完了基準を達成するのはいつ頃になるのか?

投資家完了判定に必要な成果物
・要介護2判定
・投資家棺桶リスト
・エンディングノート
・住環境整備計画書
・残課題リスト


【今日のひとこと】
明確な目的があれば、どんなに険しい道でも進むことができる。
その一方で、目的がなければ、平坦な道でさえ進むことはできない。
(歴史家:トーマス・カーライル)


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