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【商品考察】新NISA ~アラカンのNISA口座選び~



NISA口座移管申請解禁の10月に近くなり、SBI証券に加えて、楽天証券も手数料無料化の流れに便乗し、金融機関の動きも活発になってきた。

一方、マネックス証券は、8/31にプレスリリースを出し、国内株式手数料無料化には便乗せず、「お客様の運用リターン」へコミットすることを改めてアナウンスした。

現在、私は野村證券の一般NISAを利用しているが、継続しないことだけは決めている。

制度変更により、生涯保有する可能性のある口座なので決める方も慎重になる。まあ携帯キャリアのように簡単ではないが、良いサービスが新規に提供されたら、乗り換えればいいとは思う。これから口座開設&新規積立キャンペーンなんかも本格化してくるだろう。

そこで、極めて個人的な内容だけど、

現時点の私の新NISA口座の検討状況を整理しようと考えた。

新NISA口座はどこへ?


現金化した確定拠出年金、貯蓄型保険、退職金、株式売却等の一部の資金を入れる想定で、新NISA口座を検討している。候補先は、3つある。

・マネックス証券
・ウェルスナビ
・楽天証券

SBI証券は、以前使用していた。社名や社風が好みでないので対象外にしている。ただ「NISAやるなら!SBI証券」と宣伝しているフェスがあるので、最新の情報収集だけはしようと思う。


それにしても、積立枠、成長枠なんかを残すから、各社、表組された新NISA制度を繰り返し説明し、同じような質問に繰り返し回答している。生産性の低い日本の象徴的な風景に見える。

もし積立枠、成長枠がなかったら、表組不要で、3行で済む。

・現行制度とは別に新しいNISA制度(18歳以上から利用可)が2024年1月から開始する。
・年360万円、生涯1,800万円までの範囲で利用できる。投資枠は、売却すれば、次年度に再利用できる。
・レバレッジがかかった高リスク投資信託など、購入できない商品がある。

イギリスでは、生涯上限金額はないようだ。そうすれば、生涯上限や再利用の説明もなくなり、もっとシンプルになる。

ウェルスナビは、積立枠、成長枠の両枠つかうので、さらに難しい。3つのポートフォリオが存在し、積立枠に入れるには、自動積立が唯一の方法であったりするので、リバランス時の動きなど、複雑な質問が飛び交うことになる。

私は、元システム屋なので、このウェルスナビの仕様は、ストンと腹落ちしている。一般の方は、どうだろうか?
元システム屋なので、内部のシステム設計に興味がわくが、一般の方は、どうでもよいことかもしれない。

私は、ファンドラップをコア資産することを考えているので、新NISA口座をどのように構成するかが少し難しい。大手証券のファンドラップは、NISA枠が小さいので対応しなさそうだし、ウェルスナビ以外のロボアドのNISA対応は、まだ各社検討中だ。ウェルスナビは、専業だけど、他社は、新NISAへのシステム対応がいろいろ大変なのだろう。

ON COMPASSのNISA対応を質問したら、成長枠のみ使い、マネックス証券のNISA口座内を占有せず、他の売買もできる仕様で検討しているという回答があった。

THEOの新NISA対応は、まだ表明されていない。

THEOは現NISA制度に対しては、自動売買が多いのでNISA対応のメリットなしと回答している状況だ。私の昨年のTHEOの口座では、簿価の倍の金額の売買が年間で実施されていた。新NISAに対する明確なアナウンスはまだない。

そんなこんなで、各社の情報公開も今後さらに加速するだろう。

候補先のそれぞれについて考える。


マネックス証券


現時点の私の第一候補は、マネックス証券だ。
評価しているのは主に5点。

・NISA口座内の株式手数料無料
・マネックスカード積立1.1%ポイント付与
・社名、ロゴ
・株主や顧客とのコミュニケーション姿勢
・イオンとの新しい金融システムの共創

今後に期待しているのは、秋にアナウンスされるというイオンとの提携の詳細情報だ。イオンカードでの積立も併用(カード積立月10万円)できたら、魅力が増す。イオン銀行での対面サービスには期待していないが、株主としてユーザー拡大には、良いと思う。

tsumiki証券が、2024年からカード積立月10万円が開始するので、マネックス証券の即時追随に期待したい。

マネックス証券のツールを使いたくて口座開設したのは、3年前だ。現在、マネックスカードでの投信積立を少しだけしている。最近、取引パスワード新設の件で、サポートが混乱しているようだが、私には影響はなかった。サポート品質は、高くない印象はある。

直接、NISA口座とは関連しないが、

松本氏が、10億円の私財を投入した、「東京大学資本市場研究センター(仮称)」は気になる。説明動画なんかを見てしまうと、松本氏は、あらためてスゴイなあと思う。

マネックス証券の株主総会や、対面形式の全国投資セミナーに参加しても、松本氏、FXの吉田さん以外には、共感できる方はいないので、まだ決め切れていない。

現状では、マネックス証券が3歩ほどリードしている。


ウェルスナビ


ウェルスナビは、いい仕組みだと思う。軽くて良い。新NISAでの手数料体系もすばらしい。

ウェルスナビのおまかせNISA積立で、投資ストレスフリーになる憧れは、確かにある。

ただ、私はCEOとの相性が悪い。ここが紐解けそうにない。ブランドストーリーの義理の米国のご両親へのご認識が、どうしても腹に落ちない。

投資で、義理の米国のご両親が、日本のご両親の10倍の資産を築いていた。で、それがどうしたの?その資産をどうするの?ということ。

しかもインデックス投資は、資産形成され、お金がのこるが、株主総会などの投資経験機会を逃す。

義理のご両親が、金融アドバイスを活用して、近年の米国株式市場にも助けられ、幸運にも資産形成できた。老後生活に不要な資産はすべて、母校へ寄付済みで今はつつましい生活をしている。日本にも資本市場を利用した、こういう好循環を作りたい!というなら、理解できる。

著作も投資に関する部分は、まったく共感できなかった。

これは、単に好みの問題。でもこの状態では、長期保有は無理。

ウェルスナビに対しては、今後、対面セミナーや、株主総会に出席して、最終的に判断するつもりだ。NISA版ウェルスナビを利用しない場合でも、ウェルスナビが目ざしている個人金融プラットフォームのような仕組みは、参考にして構築していこうと思う。

ウェルスナビを、もう少し考えたいので、新NISA口座開設は、来年の春頃かな?と考えている。

楽天証券


宣伝コピーの「みなさまに選ばれてNo1」が、楽天らしいが嫌いだ。2年前の過去の話だと思う。

現在のNo1は、SBI証券だと思う。NISA口座数は、まだ1位かもしれないが、抜かれないはずがない。

満足度No.1の投資体験を!

でかでかと書かれているが、底なし沼のような改悪の連続だった。現在も楽天経済圏の改悪は止まっていない。楽天モバイルの挑戦は素晴らしい。でも大改悪を企業として正面から真摯に説明している姿を、1度も見たことがない。経営が変わるまでは、主軸にはおけない。

1点、マネックス証券より素晴らしいのは、楽天銀行との自動入出金機能だ。

楽天銀行で、たとえば残高100万円を残す設定をした上で、楽天証券で投信積立てを月10万円設定すれば、楽天銀行での100万円以上の余剰金がある時だけ、投信積立をすることになる。最低100万円分の現金は手元に残して、残りフルインベストするような自動投資マシンを簡単に作れる。

マネックス証券ではできないので、当面手動での、フルインベスト運用するつもりだ。

それでも現在の株式取引のメインは、楽天証券であり、DLJディレクトSFG証券からのユーザーなので慣れている。アラカンは、口座を集約していくフェーズだと思うので。マネックス証券を新たに主軸にすることに、まだ迷いがある。


まとめ


要約すると、現状はこんな感じだ。

・当面ダイワファンドラップをコア資産とし保持する。
・NISA版ウェルスナビも捨てがたいが、マネックスの新NISA口座で投信積立を開始する方向で検討を継続する。
・ダイワファンドラップの高額の投資一任フィーを1部還付する売買は、楽天証券の課税口座での株式売買で当面対応する。

ダイワファンドラップに固執している理由は、まだ、うまく説明できない。いろいろと結論はまだ出ていないが、進軍あるのみだ。

皆さんはどうするのかな?

今使用している証券口座で、問題なければ継続が良いのだろう。

私の一般NISA口座は、保有株式のロールオーバー分のみで、ほぼ死んでいた。本来のNISA口座として、今後活用できるが単純にうれしい。

年金受給前までに、新NISA口座での投資を確立したい。


【今日のひとこと】


身は花とともに落つれども
心は香とともに飛ぶ

(弘法大師空海 『性霊集』より)

肉体は花のように散るが、心は香りのようにこの世に漂う。死後、どんな香りを残すかが、どう生きるかの手がかりになる。

人生はいつか終わるが、NISA口座は恒久化された。死後、どんな資産を残すかが、アラカンがどのようなNISA口座を選ぶかの手がかりになる。


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