下積み3年のナゾ


美容師免許を取得してから何年たちましたか?


お店を持って経営者になった人

スタイリストとして過ごしている人

現在アシスタント(見習い)で、スタイリストデビューを目指している人


それぞれの方がおられると思います。


その中で、

スタイリストまでどのくらい時間がかかりましたか?

また、

アシスタントの方は、何年後になりそうですか?



専門学校が2年間(通信は3年だっけ?)

その後、国家試験に合格し、美容師免許を取得できます。


そして、美容師免許を取得した瞬間に【美容師】なのです。


そう。

技術や知識が未熟でも【美容師】なのです。


たまに、

「お客様に見習いから技術者になるまで、資格とか必要なんですか?」

と、聞かれることもあるのですが、そんなものはありません。


各お店ごとの試験や規律、ルールにしたがって、技術者になっていくのです。(お店のさじ加減といったところでしょうか)


早い方なら、1年未満という方もいるでしょう。

遅い方なら、10年以上という方もいるかもしれません。

(私は、以前勤めた店舗で美容師歴15年のジュニアスタイリストを

目の当たりにして、衝撃を受けました…)


※これからのお話は

同業者からは反感を買うかもしれませんが、ご了承ください。



なぜこんなにも無駄に長いのか?


意味がわかりません。


ひと昔前に起きた美容師ブーム。

【カリスマ美容師】という言葉が流行り出した頃は、今よりもっと

下積みが長かったと聞きます。

(私は平成生まれなので、正直当時の現場をみたことがないので、なんとも言えないのですが…)


美容師を目指す人がかなり多いい時代。

ある意味、互いを蹴落としながら

生き残った美容師さんたちの時代。


そう考えれば、下積み期間もわからなくもないのですが…


今の時代はどうでしょうか?


どのお店も「スタッフ募集」と求人をかけているような気がします。


そうです。


美容師に溢れていた時代とは一変して、

美容師不足が加速し続けているのが今の時代です。


特に、地方の美容専門学校は年々定員割れが加速して

私が卒業した専門学校も当時200人の定員だったのが

現在50人しか、いないそうです。

10年ちょっとで1/4の人数に…。


美容師の闇の部分がインターネットの発達によって

【美容師かっこいい】から【美容師はブラック社会】というのが

誰でも簡単にわかるようになったからでしょうか?


そんな中、

あなたのお店はアシスタント(見習い)期間は何年ですか?

まさか、『3年は当たり前』なんてことないですよね?

『自分たちがそうだったから』

『単純に下手だから…』


明確に提示できない(されない)ところは、今すぐ退職を検討した方がいいかと思います。


今の時代は、【無駄をなくすこと】がもっとも重要視されていると

個人的には思ってます。


特に【時間】に関しては、取り返しがつきません。


2年間学校に通ったのなら、

最長でも2年勤めたら1人前の技術者に育てる環境を

作らなければならないです。


「それは個人の努力次第」


と、いうかもしれませんが8割が『店の責任』かと考えます。

(残り2割は上手い下手ではなくセンスの問題)


入社して3ヵ月で〇〇を取得させる

入社して6ヶ月で〇〇を取得させる

入社して1年で〇〇を取得させる


しっかり、2年間で技術者に育てるカリキュラムを作ってますか?


昔を生き抜いた時代の美容師さんが言いそうなこと


「営業中は練習禁止」なんて、くだらないこと言ってませんか?

「おれたちの頃は、もっときつかったぞ」と過去を持ち出していませんか?

「俺は厳しく育てる」なんて、意味のわかんないこと言ってませんか?


アシスタントはお店の駒ではありません。

貴重な美容師の卵なのです。




毎日満席なんてことはありません。

やりたくない仕事を押し付ける相手がアシスタントではありません。


アシスタントの最大の仕事は、

技術を身につけてること。

そして、

一刻も早く【生産力】を持ってもらう事。



技術はyoutubeで学べます。

ネットでモデルも簡単に見つけれらます。


ですが、

学びの時間はお店に与える権限があります。



昔のように、溢れ返っていた美容師の時代は終わりました。


美容師になろうとしている人間を早く育てること

それが不可能であるなら、雇わないこと。


営業中に練習させたって全然いいじゃないですか!!


もちろん、本人のやる気も必要です

ですが、

中途半端にアシスタントを採用するのでなら、

『採用しない』決断を決めた方が、お互いの為になると確信します。


過去は過去。

今は今。


ぜひとも、やる気のある美容師を無駄にしないでください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?