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【stand.fm音声配信“上海生活のリアル”】ついに自動車販売のゲームチェンジが始まった!

みなさん、いつもお読みいただきありがとうございます。
今回は8月下旬にニュースになった、自動車販売とライブコマースについて、まとめました。



いよいよ自動車をディーラーで販売するという伝統的な方法に変革が訪れています!

中国メディアによると、2020年に上海汽車集団の中国独自ブランド「栄威」の新車を30秒間で4180台販売し、今年4月には東風汽車集団の独自ブランド「東風風神」の新車を2830台販売したとのことです。

自動車は耐久消費財であり、アフターサービスも重要な商品のため、いままでブランド専用販売店で、単一ブランドを販売するという作り手志向の販売ルートが一般的でした。

家電製品や生活雑貨品と比べて、単一のブランドした選べないという販売チャネルは自動車特有のビジネスのひとつです。

中国ではアリババが自動車の自動販売機を発表して、マルチブランドを一か所で販売する販売チャネル変革に挑戦をしてきた経緯があります。

また、一時期200以上起業されたとされる電気自動車(EV)の新興ブランドは、eコマースを中心に販売を進めてきました。

伝統的な自動車メーカーが販売店への卸売りを行い、販売店がお客様に小売りするのに対して、EVの新興ブランドは、従来のメーカーから販売店の卸し売りではなく、eコマースを通じて、直接販売のルートを取ってきたのです。

今、中国ではライブコマースが人気となっています。
女性向けのアパレル、食品、バッグ類、化粧品・スキンケア用品が中心で、新型コロナで中国社会に不可欠な消費スタイルとして定着してきました。

インフルエンサーが1回のライブ配信で数千台を販売したことが話題となり、この人気が新車販売に広がりつつあります。

以下、8月25日日経新聞の引用です。-———————————————————
(バイトダンス)は自動車情報を扱うアプリ「●(りっしんべんに董)車帝」で新車のライブコマースを強化。1万2000社を超える自動車販売会社が参画したという。

同アプリの調査によると、利用者の65%がライブコマースの内容によって購買行動を変化させると回答した。自動車販売会社の活用は急増しており、5月単月で新車販売のライブ配信は21万回を超えた。

中国ブランドの電気自動車(EV)の利用が多い。上汽通用五菱汽車はライブコマースで注目される快手科技(クアイショウ)と提携して格安の「宏光MINI EV」を販売。長城汽車も小型EVを拡販する。

1~6月の新車販売実績をみると、ライブコマースで先行した自動車ブランドは大きく伸び、最近は中国首位の独フォルクスワーゲン(VW)も追う。VWの合弁会社でライブコマース受注の貢献度は全体の20%に達するとの報道もある。

調査会社によると、21年の中国のライブコマースの市場規模は前年の2倍の2兆元(約34兆円)近くまで膨らむ見通し。自動車調査会社のアナリストは「ライブコマースを中心としたネット上の評価が販売動向を左右する時代が到来しており、その成否が中国市場での勝敗の分け目になる」と分析する
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参考資料;

中国、車販売にライブコマース:国内シェア左右も
https://r.nikkei.com/article/DGKKZO75088520U1A820C2FFJ000/?type=my#IAAUAgAAMA


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