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【stand.fm音声配信“上海生活のリアル”】高齢化社会にどうやって立ち向かうのか?

2021年7月23日から26日にわたって、R(アール)が寺子屋LIVEで音声配信をした「高齢化問題」について、文字起こししたノートをシェアいたします。あえて記事のまとめは行いません。みなさんと一緒にタイトルの問いの答えを考えたいです。

箇条書きで読みにくいところもあると思いますが、ご了承いただければと思います。また、ご意見ご感想及びスキをいただけると励みになります!

文字にすると非常に無味乾燥な印象を受けますね。stand.fmの寺子屋LIVEではR(アール)の実体験をもとに補足説明しておりますし、以下のノート以外の情報もお話ししております。ご興味ある方は、音声配信もお楽しみください。

第1話:高齢化社会の現実

・政府方針
①2020年第14次5ヵ年計画(21−25年)で国家戦略を発表
②国家戦略:積極的に高齢化社会に対応する
③ビジョン:積極的な高齢社会、健康な高齢社会、幸福な高齢社会
→高齢化社会の関連制度の改善と完備、政府の監督機能の強化
④市場変化:高齢が増える→介護事業の拡大
⑤健康志向:コロナでますます健康志向高まる→健康産業拡大にチャンスあり
⑥交流が不可欠:日本の介護理念(命の尊厳)をベンチマーク、退職年齢延長も検討(現在は60歳)
⑦スタートアップへの投資の状況
124件の投資を行った投資件数2位セコイヤグループ(2021年前期時点)の投資先トップは医療・健康28件
⑧ユニコーン企業(2021年前期時点)でも4位(33企業)が医療・健康である
→健康、医療は医療動画AIやフィットネスジムの可能性が高いが。。。

・高齢者データ(第七回国勢調査)
①高齢=60歳以上が2.64億人→2030年 3.7億人
②中国の特徴
・高齢人数の絶対数が多い
・高齢化スピード
・都市農村部の高齢化率格差
・高齢者の質向上
一方、少子化に歯止めが効かない。2016年一人っ子政策終焉

全国高齢者人口率トップ5↓

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出典:“中国の高齢者市場の現状および最新動向”(日中福祉プランニング 王青, 2021.7.21)

・出生人数データ
2016年 約1800万人
2020年 約1200万人、激減(子育て費用負担増)
→5年間で出生率が2/3に

第2話:介護の現状と今後、ITの活用

・介護への取り組み
①2013年介護サービス元年
国務院「養老サービス事業に関する発展加速についての意見書」発行
→民間からの投資、経営施設が急増した、国営・民間ディベロッパー、保険大手も参入

②その結果、介護施設とベッド数が急増、2013年500→2020年800万床
しかし、儲からない、入居率が上がらない(わずか50%)

③2017年 介護保険スタート(医療保険から一部を負担)
15省で開始、20年9月に14省都市追加
対象:60歳以上、介護等級2級〜6級
負担;在宅介護 自己負担10%、施設入居15%
利用者数:2019年49.3万人
*第14次五カ年計画(2021−2025年)の政府KPIは介護保険加入率95%

④2020年北京の例
入居率100%の施設は全体の10%、国の補助ある国営
入居率50%の施設が全体の50%、主に民営
黒字経営、わずか全施設の5%、損益分岐経営、33%

⑤上海の現状の課題
1. 施設料が高い:年金4521元/月、公立4−5000元、民営5−10000万元、高級1万元以上
2 需要アンバランス:公立満床50年待ち、民営入居48%、高級自立人(でも経営赤字)
3. 介護人材不足:1000万人不足、離職率20−30%、年齢層高い40以上女性(賃金安い)

⑥今後の対策9073(パイロット都市:上海)
90%自宅で老後を過ごす→孤独死を避ける
「老人大学」300大学、踊り、楽器演奏のレッスンなど(100元/月)
「社区食堂、配達」1200箇所、昼夕食を安く提供(栄養バランスは考慮なし!)
7%在宅介護
「デーサービス」758拠点、マンション内コミュニティルームで食事したり、談笑する
3%施設
日本と同じように共用スペースで餃子作りがあったり、交流がある
食事は食べたいものを食べる(栄養バランスは二の次!)


⑦IT化
・介護従業員の顔認証のセキュリティ(入門時)
・介護施設内のモニター監視
・IoTやビックデータで介護利用者の健康管理
・APPでの買い物


参考資料;

“中国の高齢者市場の現状および最新動向”(日中福祉プランニング 王青, 2021.7.21)

“中国の重要産業政策から読み取るビジネスチャンス”(日中産業研究院 松野豊, 2021.7.21))

多くのインタネットを参考にしましたが、記録していません。「デジタル人民元」の回より公開いたします。ご了承ください。

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