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東大生一人旅🇲🇦サハラ砂漠で胃腸炎に苦しむ話【モロッコ・マラケシュ③】

こんにちは。6日目の旅記録です。

5日目は↓より


腹痛で寝れない夜

5日目の記録にも載せた通り、恐らく胃腸炎になってしまったため、夜になっても腹痛が治らず、1、2時間おきに目が覚めてしまう。

苦しい。胃腸炎になった時はどうするのが正解であっただろうか?

スマホで調べようとするも、ここはサハラ砂漠の真っ只中。

電波など通じるわけもない。

昔胃腸炎になった時の記憶を辿れば、しばらく絶食して、水分を多めに摂りつつ薬を飲んで安静にしていたような記憶がある。

ただ、僕はまさか自分がこんな目に遭うと思っておらず、薬を持ってきていなかった。

このモロッコの地で胃腸薬を入手するのは簡単ではないだろうし、入手できたとして、それは果たして安全な薬なのだろうか…?

自分の準備不足を呪った。

これから旅行をする時は必ず薬を持っていこう。心に誓った。


サハラ砂漠の朝日

そうこうしてる内に夜は明け、朝食の時間に。

絶食すべきか迷ったが、まだ残り4日以上旅程が残っていることを考慮すると、この期間ずっと絶食し続けるのは現実的でなかった。

ということで、量を抑えめに、よく噛んで消化しやすいようにして食べるように。

朝食を食べ終えると、ラクダ使いが僕のことを手招きして、「朝日を見に行こう!」と声を掛けてくれた。

サハラ砂漠で眺める日の出
砂は超サラサラで歩きにくい

どんなに身体が満身創痍でも、この素晴らしい光景を見ると途端に澄んだ気分になる。

少し気分が悪そうな私を見計らってか、元気に明るく振舞ってくれるラクダ使いの気遣いも嬉しい。

ただ、歩きで砂丘を登っていくため、ちょっとだけしんどい。サハラ砂漠の砂は思っていたよりきめ細やかでサラサラしている。

結構地面が柔らかい場所が多く、体重を預けすぎると一気にバランスを崩してしまいそうだ。

靴の中が砂だらけ。もはや靴を履いている感覚などなかった。

身体ごと砂に同化した気分だ。


バイバイ、サハラ砂漠

テントに戻り、出発の準備を終えると、ラクダに乗って昨日のラクダ乗り場の地点まで戻ることに。

気さくなラクダ使いはこの間もしきりに写真を撮ってくれる。

ラクダに乗って帰路へ
サハラ砂漠での最後の記念撮影
ホフホフとの別れ

全体的にみて、このラクダ使いや、僕が泊まったテント、バスの運転手さんはどれも当たりの部類で、とても良いツアーだったと思う。

最後にラクダ使いからチップを要求されたので、少し多めに支払うことに。

今回僕が予約したのは↓のツアー会社だったけど、とてもおすすめです。


マラケシュに帰還

この後の時の流れは早かった。

行きと同様、バスに乗って、所々休憩も挟みながら、マラケシュまで戻るだけ。

明らかな体調不良を自覚していたので、バス車内では基本的にしっかり寝て安静にすることにした。

道中の景色①
道中の景色②

マラケシュに着いたら、宿泊する宿へ。

改めてだが、マラケシュは交通量が結構多く、運転も荒いことが多い。

横断歩道で歩行者を待つという概念などなく、こちらから手を挙げて無理矢理にでも渡ろうとしないと渡るのは不可能だった。

人を待つという概念のない横断歩道

そうこうしてる内に宿泊予定の宿、Riad dar sahrawiへ。

オーナーっぽい男性がとてもフレンドリーで面白い。日本語も多少話せるみたい。

宿自体は可もなく不可もなくといったところ。

ただ、ここに限った話ではないが、シャワーの温水はでないことが多い。

温水が出ない時は、シャワーを諦めればいいだけなのだが、この時はそうもいかなかった。

というのも、最初は温水が出ていたのに、途中から出なくなったのだ。

しかも、髪にシャンプーがついた状態で温水が出なくなったので、髪を洗い流す手段がなくなった。

仕方ないので、冷水のまま髪を洗い流すことに。体調不良時にこれは地獄だ…


そんなこんなで6日目は終わり、明日はマラケシュ市内を観光予定。

ある程度自分の体の自然治癒に賭けていたところはあったが、やはりそれだけではどうにもならないところもあるようで、まだまだ腹は痛む。

果たしてこのまま僕は無事にデンマークに帰ることができるのだろうか。

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