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デンマーク人女性からの衝撃のクリスマスプレゼント

こんにちは。

前回の続きです
前回は↓より


プレゼントの中身発表

苛烈なプレゼント争奪戦を終え、いよいよプレゼントの中身の発表に移る。まずは、Annaがもらったプレゼントからだ。

書き忘れていたが、全てのプレゼントには包装がされてあって、中身がわからないようになっていた。

また、プレゼントに関して1つ重大な縛りがあった。それは1クローネもお金をかけてはいけないというものだ。

全くお金をかけずに用意されたプレゼント。一体どんなものなのだろうか。Annaが箱を開けて、中身を取り出す。

プレゼント(イメージ)

…おもちゃの剣?

幼稚で使い古された様子は、それが僕達のキッチンの1番のお調子者で、いじられキャラであるFerozからのプレゼントであることを暗に語っていた。

周りのみんなはAnnaが取り出した剣を見てゲラゲラ笑っている。Annaも笑っている。

なるほどそうきたか。

お金をかけてはいけないという縛りだったが、正直ここまで適当なプレゼントでよかったとは思わなかった。

他の人達のプレゼントも、読まなくなった本や、謎の電球、トイレ掃除のすっぽんなど、個性的なラインナップが続いた。

正直、あまりに酷いプレゼントを用意して周りの顰蹙を買ったらどうしようと思っていたが、その心配はなさそうだ。


デンマーク人女性からのプレゼントに失笑

そして、僕がもらったプレゼントの中身の発表に移る。

プレゼントは、Petreaからのものだった。

Petreaはキッチンの中でも特にフレンドリーで明るい性格の女性である。

一体どんなプレゼントを用意したのだろうか。箱を開けてみる。

Petreaからのプレゼント

ピーナッツ…😅?しかも食べかけ?

このピーナッツ自体はどこのスーパーにでもあるような普通のものだ。容器の中には数粒のピーナッツが残っている。

周りのみんなは大きく口を開け、中には椅子から転げ落ちそうなくらい激しいリアクションで笑い転げていた。

Petreaは、笑って周りの反応を楽しみつつも、少し恥ずかしそうな様子をしていた。

別に何かすごいものを貰えることを期待していたわけではないのだが、まさかクリスマスプレゼントに食べかけのピーナッツを貰う日が来るとは。

一口食べてみると、薄い塩気と香ばしい味わいが広がる。

高価なプレゼントや特別なイベントで特別感を演出するのではなく、皆んなと楽しい雰囲気を共有することを重視するデンマーク式クリスマスも面白いかもしれない。

ちなみに、この後Petreaは酒に酔いながら、

「酷いプレゼントを渡してごめんね。恥ずかしかった。代わりにこれあげる。」

と言い、彼女がもらったプレゼントである謎の電球を渡してくれた。

どっちも要らないなぁ😅、と心の中で思ったのはここだけの話である。


僕が用意したプレゼント

僕が用意したプレゼントの発表に移る。僕のプレゼントは、最終的にFerozの手元に渡っていた。

Ferozはカタコトの日本語で「アリガトウ!」と言いながら包装を解いていく。

僕が用意したプレゼント

僕が用意したのは、近くのアジア系スーパーで買った招き猫だった。

お金をかけてはいけないというルールだったが、あまりに変なプレゼントで浮いてしまうのも怖かったため、少しだけお金をかけてしまったのだ。(ちなみに、2000円程度なのでそんな高くはない。)

逆に少し浮いてしまう結果となってしまった。

正直、日本で招き猫をクリスマスプレゼントに貰って喜ぶ人間はそうそういないと思う。最初は、無難に日本のお菓子やお茶などの方がいいかとも思った。

しかし、そんな普通のプレゼントでは面白くないだろうと思い、結果的に招き猫を選択したのだ。

だから、僕の中では少し賭けでもあった。

果たしてこの招き猫がデンマーク人からどんな評価を受けるのか。

結果から言うと、大ウケであった。

Ferozは大喜びで、隣のKarolisと招き猫のポーズをとりながら自撮りをし始める。

周りの人たちも称賛してくれ、very good!と言ってくれる。Karlaは、「どこでそれ買えるの?」と、明日にでも買い物に行きそうな雰囲気で僕に何度も尋ねてきた。

ちなみに今この招き猫は、僕達のキッチンのマスコットとしてテレビの横に佇んでいる。

もし外国人にどんなプレゼントを渡そうか迷っている人がいたら、招き猫をあげてみることをお勧めする。


深夜までダンスパーティ

この後が長い長いパーティタイムの始まりだった。

大音量で音楽を流しつつ歌えや踊れやでどんちゃん騒ぎ。それぞれが自分の個性を存分に発露して暴れ回っている。

特に、いつもはクールに振る舞っているJulienが、この時はノリノリでステップを踏んでいたのが印象的だった。

僕は少しだけ付き合うも、次の日の朝にやることがあったため、11時頃に脱落。

「ごめん、もう寝るよ」と言った時の周りの反応が印象的で、「なんてことだ」とでも言わんばかりの悲しい表情を浮かべられた。

ヨーロッパだとそのくらいパーティが大切なのだろうか。まぁでも、外せない予定が入っている以上仕方ない。

パーティは深夜1時まで続いたようだった。生憎僕の部屋はキッチンのすぐ側にあるため、歌声や大音量の音楽はベッドまで届いていた。

まるで、今夜は寝かさないぞと言わんばかりの騒ぎ声だった。


こんな感じでクリスマスパーティは終了。

デンマークでのクリスマスは日本のクリスマスとも違うところが多々あり、面白かった。

恐らくこれまでの人生の中でも、そして今後の人生においても、忘れることのないクリスマスの思い出だったと思う。

ヨーロッパの人達にとってのクリスマスの存在意義というのがよくわかった気がした。

来年のクリスマスは僕はどんな風に過ごしているだろうか。

このデンマークでのクリスマスを懐かしんでいるのだろうか。

日本に帰るまでに、少しでもデンマークの思い出を増やしていきたいな。

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