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上から目線のススメ


アナタはクルマの運転が得意ですか?

それとも、実は苦手ですか?

自分で運転が苦手と言える人は素晴らしいと思います。


人はなかなか自分の劣等感をさらけ出すことはできないものです。

特に男性は、『クルマの運転と〇EXは下手だというのを認められない』と言われていますが、クルマの運転に苦手意識がある人は意外と多いです(口には出さなくても・笑)。

東京の都心に住んでいる方であれば、電車網が発達しているのであえてクルマに乗る意味が感じられないでしょう。

その結果、運転する機会がほとんどできず、それがさらにペーパードライバー化を押し進め、運転に対する苦手意識が払拭できないままになっているのかもしれません。

ますます運転から遠ざかってしまう・・・。

運転に苦手意識のある人は、その点にジレンマを感じているのかもしれませんね。

そんな人が実際にクルマの運転をする際、ちょっとしたコツを意識するだけで運転がしやすくなることも多々あります。


今回は小柄な方に多い、車両感覚・車幅感覚に苦手意識があるかたや、駐車場でボディをよく擦る方に対する対処法をお送りします。

それが、今回のタイトルの【上から目線のススメ】です。

一般的な意味の『上から目線』、すなわち他の人を下に見て蔑むとか

周囲のクルマや歩行者などを威圧する、なんてことではありません。

簡単にいうと、運転中の目線を物理的に可能な限り高くするのです。


その方法をお伝えしましょう。

クルマのシートにハイトアジャスターという高さ調節レバーがありませんか?

それをキコキコと動かして、シートの座面を高くするのです。

そんなレバーはどこにも見当たらないって?

であれば、座布団を持ってきて、シートに敷いてください。

車のシートと身体とのダイレクト感がなくなるのは少しイタイのですが、

目線を高くし背筋がしっかりと伸びた状態を作ることで、手足が動きやすくなり運転操作がしやすくなります。

背筋が伸びている状態は、骨盤が起きた状態となるため腰痛の可能性を低くし、結果的に疲労の軽減を促します。

座面の上昇に合わせて、ハンドルも上に上げましょう。

メーターを見た時に、確実にメーター類が見えているか。

ハンドルに数字や針が隠れていないかどうか気をつけて。


F1に代表されるフォーミュラカーは、とても低くて寝そべったような運転姿勢です。

これに憧れているのか、そのような体勢をとって運転されている人を見かけますが、フォーミュラカーはあの姿勢でも4隅のタイヤがしっかりと見えているので運転が成り立つのです。

ラリー車などの箱型のクルマを運転するドライバーは、いくらレースであっても寝そべった体勢ではありません。

しっかりとシートバック(背もたれ)を起こして、ハンドルと身体がくっつくぐらいの姿勢です。

ある意味、レースよりも多様性のある公道を運転する我々も、それと同様にしっかりと身体を起こし、目線を高くして周囲を把握する必要があります。


トラックやワンボックスカーと呼ばれるクルマを運転する人の多くは、(少し慣れれば)こんなに運転しやすいものはないと言います。

それは、車体の四角さ・平板さもあるのですが、一番の理由は目線の高さです。

上から見下ろすことで、クルマのボディの周り(特にすぐ近く)がよく見えるので、車両感覚を把握しやすくなります。

いくらクルマの運転に慣れて車両感覚がバッチリだという人であっても、ボディの端がしっかりと見える方が特に狭い道では運転がしやすいはずです。


もしアナタがクルマを運転中、頭上にまだ空間があるのなら、これを試してみる価値はありますよ。

【終】

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