感想:『最軽量のマネジメント』山田理
うちの管理職が最近弱っているので、何か参考になればなーと手を伸ばしてみた。概要はこんな感じ。
概要
マネジャーが背負いすぎていることを認め、無理があることを認めよう。その上で、情報をヒエラルキーなく全員に共有することが大事。情報共有の範囲を制限せず、判断を伴う意思決定の場面でのみ、やむ終えずマネジャーの出番となる。チームみんなで業務を分散してマネジャー1人に背負わせるのはやめよう。
感想
いわゆる管理職の役割を考えなおした一冊。カチッとしたビジネス書と異なり、なんだか筆者と会話をしているような錯覚に陥る。自分の中では書きぶりが異色であり、また面白い本である。
一言で言うと、マネジャーは業務をメンバーに分散せいってこと。逆に言えば、メンバーはマネジャーの業務を奪うほど主体的になるべきだ。私自身はマネジャーではないが、職場ではマネジャーに業務が集中している。故にマネジャーが軽くなるよう分散が必要なことも共感できる。
一方で、マネジャー主担当の業務をサポートすることもマネジャーの負担軽減つながる気がする。業務は主担当と副担当とその他のイメージが強い。簡単な業務だけでも、並列な担当にできたらどうなんだろう。マネジャーが軽くなるか気になるところ。そもそもマネジャーとか言わずに、チームの業務進捗をフォローする担当と、重要な判断をする担当とが分担されるだけでも良いのかも。
マネジャーもそうだが、メンバーサイドにも、マネジャーに背負わせない意識が大事だと思う。組織に属する人なら、立場に関わらずチームに布教したら良いと思う一冊。