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ショートコント『手術室』

遂に、この話を書く時が来てしまいました。なんのこっちゃなタイトルですが、まぁまぁこんな感じです。ためになる話は一切ありません。
これまでの話も、ためになってるとは思えませんが(笑)

さて、大した緊張感もないまま、手術の日を迎えました。消灯時間後もスマホ見てたりして、なんというか、合宿みたいな気分でした、多分。

実は私、軽い呼吸器疾患があるので、麻酔の件だけ念入りに説明はされてましたが、まぁ、まな板の上の鯉は板さんにお任せするしかない。

朝から代わる代わる看護師さんがやってきて、点滴用の土台?を刺してったり、術着に着替えたり、荷物を仕分けたり、まぁ色々(←何せ11月末の事、細かい記憶が薄れてます)

あ、きっつい靴下履くのをちょこっと手伝ってもらったりしました。情けない(笑)

なんだかんだやってる内に 我が子がやって来たので、待合室で今日の流れの説明を一緒に聞いてから、貴重品の入ったバッグを子に預けました。

手術室の手前までテクテク歩いて移動して、ドアの手前で
「いってきまーす✋また後で〜」
「いってら✋」
一旦、我が子とはバイバイ

手術台にヨッコイショっと乗っかって仰向けに寝て、身体のあちこちに線が繋がったシールをペタペタ貼り付けられながら、ふと横を見ると…先生と助手さん?が首を傾げながら なにやらモニターをいじってる?

「ここ、表示されてない…」とか「ケーブルの接触不良…」とか言いながらケーブルを抜き挿ししてみたり、モニター叩いてみたり「モジュールが…」とか話してる声が聞こえてきました。

(え?なに?昭和のテレビかゲーム機と同じ扱い?それって大事だよね?手術中にそれ見ながら何か判断するやつだよね?ドラマで見た!)

「ま、映んなくても何とかなるか」
「なりませんよ!ダメですよ!」

(ォィォィ…なんだこれ。なんだ、このコント。先生もテキトーだな)

そのうちに、肩に何本かケーブル担いだ人がやって来て挿し直しながら
「これもダメかー…なら、こっちでどうだ!」
なんてやってる。家のDVDが映らない時にもやる。私もやる。

(はっ!もしや、本当は今 手術の真っ最中?これは夢!私は夢を見てるに違いない!)

と、様子を眺めていたら先生とバッチリ目が合い
「あー…ゴメンね。これじゃ心配だよね。大丈夫だからねー。もう始められるからね!」

「あー、はい(ヤバ、これ夢じゃないらしい)」

私の記憶はここまでで、次に目を開けた時には全て終わっていて、我が子が私を見下ろしていました。

「おはよう。さっき、母から切り出された部位見てきたよ」

いきなり、随分なご挨拶だね。

「なにその表現。ワタシは食肉か?さっきといえばモニター不具合で、こんなこと(割愛)があったんだよねー」
「さっきじゃないよ、それ。今朝の話だよwww」

私には ついさっきの出来事なんだよ。なんなら、一瞬前だよ。

麻酔、思ってた以上に記憶プッツリでございました。

これ、ほとぼりが冷めた頃(?)いくらか時間が経過した頃、絶対にどこかに書くんだ!って、面白いネタ拾った!持ってるなー、ワタシ!とか考えていた私なのでした。

多分、夢じゃないと…思います。
いや、夢だったとしても、私の緊張感のなさ果てしなさすぎる(笑)

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