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MUSICAは激怒した。(いやしてない)

メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

引用 青空文庫

走れメロスの冒頭のシーン。何度見ても素晴らしい。いや、何度読んでも痺れる。私の中にある正義感やらなにやらを強烈に刺激する。メロスは激怒した。さいこう。厨二病ぽくもあるけれど。

いやね?真面目な話、高齢者に少し激怒したくなるときありません? わたしは、ある。いや、実は今結構ムカムカしたりしてます。

我々現役世代は働きます。そして子どもを産み育てます。そして、あらゆる消費行動を通じて社会を回していきます。つまりこの現代における社会の中心人物です。主人公です。いわば。

対して高齢者は? 高齢者は働きません。1部の方は働いてます。それでも現役世代に比べれば少数。趣味に毛が生えた低度の方が大半でしょう。子どもを産み育てますか?もう終わった方が大半です。いや、高齢者の方も、若い頃は産み育ててきたのでしょうけど。いまは、そうしてません。それは過去の努力の上に成り立つ、至福の時間ですか? 我々、現役世代から絞れるだけ搾り取って? 高齢者は消費行動を盛んにしますか? 国内旅行、海外旅行。大いに結構。マンション経営、不動産投資、いいでしょう。でもそれはごく1部。ほとんどが、年金で暮らし、使い道は食費、医療費です。それは我々の支払う社会保険料で賄われています。もちろん、年金も。出処はさておき、高齢者は社会経済を回していますか?むしろ、医療制度を圧迫させるだけではありませんか?

私だって、親がいます。祖父や祖母がいました。確かに彼らは戦争、戦後大変に苦労されて来られた。その事は感謝しております。その後の世代である私の両親も、高度成長期を謳歌してきたのでしょう。お疲れ様でした。しかし、それは人口が増え続けるという前提の元に、もっといえば、人口分布がピラミッド型であることを前提とした考えだったはず。つまり、働き盛りの現役世代を中心に、下は子供達が1番多く、上は高齢者が少ない……。そういう構造を想定していたはずです。だからこそ、少ない高齢者を優遇することができた。それは、現役世代が働き、子どもを産み育ててきたから。しかし、我々現役世代はもはや高齢者を支えるだけの数はおりません。本来少なくあるべき高齢者の総数が、国民全体のボリュームゾーンを作り出し、いまや、人口分布は逆三角形となりつつあります。それではいずれ日本人は居なくなるでしょう。元々が島国です。次の世代を産み育ててられない社会になった以上、これは既定路線です。あとは早いか遅いかの時間の問題で、日本人はこの世界からほとんどいなくなることでしょう。

私が言いたいのは、社会構造がここ60年で随分と変容したのに、いまだに国の構造が全く変わらずに今まで通りになぜ出来ると思うのでしょう?逃げ切り型とはよく言ったもので、自分さえ良ければ。今の年金受給者さえ真っ当に年金が貰えればあとは知らない?そういうことで本当にいいのでしょうか?

わたしはもはや社会構造が変わり、お金のめぐり方も随分と変わったのだから、国も変わらざるを得ないフェーズに来ていると思います。そのときにキーワードになるのが、脱・過剰サービス、そして、本当の意味での公平な社会保障制度の樹立。もはや、現役世代からむしり取る税金で社会全体を賄いきれません。自分のことは自分で身を守ってください。それが、ベーシック・インカムを始めるにあたっての最低限のルールです。ベーシック・インカムは国民全員に配られます。月に1人7万円という報道もありました。その金額の是非はまた国会で議論していただくとして、まず最初に、この制度がどんな未来を目指すのかというビジョンは必要です。そのビジョンに国民の大半が賛成できると判断するのであればそれは、菅総理として大手を振って断行していただければよい。それをしないで、悪しき慣例をぶっこわーす!されているような、孤軍奮闘されているような、印象がどうしても拭えません。

考え方、目指す未来は、おそらく間違っていないのだと思います。結局、正すべき社会保障制度があるのであればそれは国民の信任を受けて進めてくださればよい。それを、はっきりと言えない裏事情があるのでしょうけれど、せめて、言える範囲でいいから、ご自分の口で、丁寧な説明をしていく。そういうスタンスがあってもいい。そこに対する経験不足があるのだとして、それは直せばいいだけの事。最初のつまづきがあとで致命傷になることも珍しくないいまの情勢において、禍根を残すかのような言動は単に官僚たちの仕事の非効率化に繋がるだけじゃなく、いざというときに官僚たちが政府の言うことを聞かなくなるような事態になってしまう危険性すらあるのだ。

もちろん、手と手を取り合い、なんてことは無理だと思う。どんなに世界が変貌したとしても、国が国と喧嘩をするようなやりとりは必要悪の一種である。形式ばったセオリーをただ筋書き通りにこなすだけのやり取りでは本当に、国が独立機関だとは認識し得ない。いや、独立国家なんだけどね。

あーもうつかれた。頭ショート寸前。

結論。高齢者だけに、住みやすい国を作る政治は要らんぜよ。国民全員が平等に援助を受けられる社会を!まず、やってみようよ、BI。1年やってみるとか。ダメならそこでまたやめればいいんだし。ダメ?

MUSICAでした...♪*゚
太宰治さん、さいこう♡

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