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夢を見る人。

仕事と夢に揺れる人がいる。だけど皆、心の底では分かっている。夢を追いかければ食べていけない。仕事は楽しくない。だけど生活していくには仕事をするしかない。夢を諦めて仕事する日々。夢を追い求めて仕事を辞められたらいいのに。そんなふうに考えている人はどれくらいいるだろう。だが、どうもわたしはこの考え方が間違っていると思えて仕方がない。

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まずシンプルに考えてみる。人生は1度きり。やりたいことをやるべきだ。やりたくないことをやる時間など本質的にはない。なぜなら人生は有限である。死んでしまってからでは遅い。やれる時にやりたいことをやる。それがもっとも幸せな事である。食べたい時に食べ、眠りたい時に眠る。遊びたい時に遊ぶ。だが、やりたいことをやるには時間とお金がかかる。時間とお金が足らずに、やりたい事ができなくなる。だから人は時間を買うために高速で移動する。そして自分でやっていたことを他人や機械にやらせる。高速移動も、他人や機械にやらせるのも対価が必要だ。対価。すなわちお金である。お金が沢山あればたくさんの時間を買えると考えるのは正しいだろうか。お金が増えると悩みが増える。他人に使う時間が増える。取引先だったり。付き合う人が増える。それはお金が増えることと比例する。するとどうだろう。お金は際限なく増えるのだがいつまで経っても暇にならない。足らない時間を買うつもりが時間はどんどん足らなくなる。そしてお金を使う暇すらなくなってしまう。そしてお金は溜まる一方。そんな顛末である。全てがそうだとは言わない。けれど、そういった状況に陥っている人は少なくないように思う。では、やりたいことをやるために時間とお金を確保するにはどうしたらいいのだろう。

ひとつの考え方として、断捨離がある。あらゆる人間関係を断ち切り、時間を確保する。お金はそれなりに働けばそれなりには入ってくる。頑張りすぎないよう、注意しながら。そうしてほどほどに働き、僅かながら受け取ったお金を大切に使う。まるでミニマリストのように質素に、シンプルに、田舎で暮らす。そんな生活だ。時間は確保できた。お金も最低限ではあるがある。これが理想? ではこの状態なら、夢を見ることができるだろうか? 夢。どんな夢を見たい?好きな人と楽しく暮らす夢。好きな人と好きなことをして、ゆったりとした時間を過ごすこと。これは出来そうだ。好きな人を探して好きな人に好きと告白し、その人からも愛してもらう。おめでとう。ゴールだ。私の夢はこういう夢だ。だから叶った、と言っていい。では。自己実現の夢はどうだろう。イラストを描いて暮らしたい。ゲームをして暮らしたい。遊んで暮らしたい。株でらくして儲けたい。いろんな自己実現がある。人として成長したい。これもあるだろう。夢を見る人は、ほとんどが、自己実現の夢を見る。

出来ないことをできるようになりたいなら、出来るまで続ければ良い。イラストを描いて生活するには?いまはTwitterでスケブというサービスがある。BOOTHでもいいだろう。問題があるとすれば描けなくなったらどうするか?というリスクだ。病気や怪我で描けなくなる。絵の平均的な技術が向上してついていけなくなったら……というリスクもある。つまり、健康に気をつけながら絵を描くスキルを磨き続けることが出来るか?というリスクである。だが、このリスクはいつまで生きられるかというリスクとほぼ同格ではないだろうか。どうせずっとは生きられないのだから、今やりたいことをやるべきであって、先延ばしにする理由にはならないのである。

では、生活できないかもしれないというリスクについてはどうだろう。会社員として仕事をすればある程度は保護されている。土日が休みの仕事ならなおさらだ。その安心感から土日に思いっきり遊べるというメリットはある。これが個人事業主ならそうはいかないだろう。仕事が入れば土日だって働く。休みなんてあってないようなものになる。しかも収入は安定しないかもしれない。趣味だなんだと考える余裕すらなくなってしまう。もしもそうなら本末転倒だ。夢を見るためにフリーランスになったとたん、現実に振り回されてしまうような日々は、果たして夢にまで見た理想の働き方なのだろうか。

εïз ...。✿*゚‘゚・.。.:* εïз ...。✿*゚‘゚・.。.:*

そろそろ結論。夢を見る人に欠けている視点は、今の生活をベースに考えているということだ。当たり前に土日が休みで、当たり前に仕事があって、当たり前に給料が振り込まれる。そんな当たり前の上に、好きなことをして生きていくという夢を見るなら辞めた方がいいかもしれない。その夢すら見られなくなるくらいに現実に振り回されるのがオチだ。ならば、夢を見るにはどうすればいいか?ふたつある。1つ目は現職に就きながら趣味の時間を確保していく方向だ。なるべく現業を少ない負担で回しつつ週末を充実させていく。そうすれば両方のメリットを享受できるだろう。2つ目はなるべく仕事を趣味に近いものに変えることだろう。それは転職のススメである。ただし希望の職種に就けるとは限らない。また、一時的に給料減額も覚悟した方がいいだろう。しかし、それでも今のままくすぶるよりはマシである。わたしはそう思うし、だからこそ転職したのだ。悔いはない。後はやるだけである。
 
MUSICAでした...♪*゚

やりたいことをやればいい。要はリスクとリターンのバランスが取れていればいいのだ。なにも無計画にせよとは言ってないからね。

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