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鬼滅の刃である。

わたしは漫画版を読んでいない。
アニメが流行っていると聞いて
土曜プレミアムを観た程度だ。

前から鬼滅の刃と聞く度に
ふーんと思っていたものの、
親世代の反応としてはどれも
だからと言って面白いものでは無いという
やや否定的なそれだったので、
まぁわたしもバトル中心のジャンプ漫画には
あまり惹かれないので軽くスルーしてた。

その判断は間違っていなかったとは思う。
わたしは残酷な描写やこスプラッタ系の映画が
とにかく苦手なのである。
実際、見てみるととにかく血しぶきがひどく
首切るシーンがとにかく出てくる。
いくら敵対する鬼が残虐非道な存在だとは言え
それを殺すために首を切る(または蹴飛ばす)ような描写がたくさんでて来るアニメはやはり
私のような人は見るタイミングが難しい。
食事前に見れば食欲減退、食後に見れば
吐き気を催す。最低である。

そして、登場人物が基本的に少年少女であることも
子どもの親である私からすると大変に辛い。
辛いからと言ってそれを無かったことにしてはいけない、と言うメッセージなのだろうか。
人は簡単に死ぬ。首を切られれば死ぬ。
しかし、鬼は日輪刀で切らなければ
たとえ首を切られたとしても復活する。
傷が再生する。人はそうでは無い。
切られたら死ぬ。腕が取れたら元に戻らない。

わたしは、鬼滅の刃をまだ全部観たわけではない。
土曜プレミアムの総集編がだいたい5話くらいまでのものだった。そこから6話以降〜15話までアニメで見ただけである。わたしはこの鬼滅の刃という作品がどうしてこれだけ多くの人の心を捉えたのかがとても知りたい。残念ながらわたしの好きな作品ではないことだけはハッキリとわかっているのだが。

そこで敢えてこの作品のいい所を探し、ヒットに繋がった要因を探りたい。近年では稀に見る社会現象となった作品であることは間違いがないのだし、研究というか、作品がどのように人々に受け入れられ、熱狂させているのか?という視点を持つことは、私自身にも何か得られるものがあるはずだという目論見からである。

話を戻そう。わたしは土曜プレミアムで初めて鬼滅の刃のアニメに触れ、そこからTVシリーズを15話まで観た。ようやく善逸くん、伊之助くんが登場して、ライトパーティを組んだところである。(あと一人は禰豆子)

善逸くんが禰豆子に一目惚れするという展開はまさに少年漫画の王道ぽくてよい。TVシリーズの最後では学パロもあった。なんとも私好みである。ようやく、わたしは15話にして鬼滅の刃の面白い部分に触れた気分だ。これなら、まだ見ていられる。
さきほど、15話まで観た、と話したがここには少し注釈を入れねばならない。わたしはスプラッタシーンは苦手だ。吐き気がする。なので、鬼滅の刃は15話まで観たのだが、ほとんどのシーンが血しぶき&首チョンパなどグロシーンばかりなのでカット。バトルシーンはオールカットである。特にキツかったのは、矢印鬼と手毬鬼の話。あれは酷かった。その時までは全部のシーンを観ていた(観れた)わたしだが、もうその時点でギブアップ。鬼滅の刃を観るのを止めようとすら思った。だが、バトルシーン全カットという選択をすることでグロシーンをスキップすることに成功。そしてまた見続けることができるようになったのである。その後の鼓鬼?のシーンでもグロシーンばかりで全カット。それでも、話の流れだけは理解出来たので良しとする。わたしには刺激が強すぎる……。そこへ来て学パロだ。待ってました!と拍手喝采である。わたしのような人が待っていたのはこういう物だ。ぜひ薄い本で買い求めたい。学パロおすすめ本があれば教えてください。買いますので。

真面目すぎて、そしてどこか変な炭治郎。
悲観的でとにかくうるさくて仕方がない善逸。
美形キャラと肉体系がアンバランスな伊之助。
たまに戦うが寝てばかりでセリフが一切ない禰豆子。

とりあえず登場人物は出揃った。しかし、ここまで観てきてわたしが感情移入できるキャラクターはいない。好きなキャラクターも、いない。
やはりわたしにはまだ早すぎる作品だったのか……。

思い返せば、わたしはアニメの中で
古くはAKIRA、攻殻機動隊など、
大人向けのやや怖い映画をオシャレだとして
好んでみていた傾向がある。
最近でも、化物語、傷物語らへんの映画も
好んで観たクチだ。あれも沢山血が出る。
阿良々木くんが体を引きちぎられて
血がドバーッと出るシーンがあった。
しかし、なぜかそれは大丈夫だった。
残酷ではある。けれど吐き気を催すほどでは
なかったことを思い出す。
アニプレックス繋がりではあるので
鬼滅の刃も大丈夫だろうと
思っていた。現にTVシリーズのタイトルバックで流れる和風のBGMは攻殻機動隊ぽくもあり、怖カッコイイ日本のアニメの代表みたいなことは感じてはいた。しかし。鬼滅の刃はダメだ。吐き気が凄い。そして、目眩がしてくるほどの血、血、死体。

何が違うのか?それはまだわたしは全部観ていないので分からない。違わないかもしれないし、全く違うのかもしれない。いずれにせよ、わたしはバトルシーン全カットという荒業をもって全26話を履修したいと思う。その上で私の中になにかひっかかるものがあるのなら、映画館へ行こう。ただ、映画館の大スクリーンで血しぶきを観る、首チョンパを見させられるのだとしたらさすがに耐えられる自信が無い……。それをカットできない上に、没入感まであるのだから私はしばらくそこから動けなくなるか、最悪の場合。途中退場→即トイレという不名誉な結果になりかねないのである。そこまでして、身を削ってまで観るものか?観たくなければ見なければいい。そう言われそうではある。しかし。わたしはこのブームがどうして起きたのか知りたい。noteで仏教との、接点を見出していた人もいる。大変に面白い考察だった。だから観なくてはと思った訳では無いが、少なくともわたしはこの盛り上がりが何なのかは知っておきたいので、ある程度は我慢しつつ、どこが面白いのか?どこがハマるのか?といういい点だけにクローズアップしてこの作品を考えてみたい。まだ答えはない。那田蜘蛛山も、噂の19話も、柱の話もまだである。そういえば、わたしは先日ようやく意を決してNieRAutomataをプレイしたことを思い出した。あれも血がよく出てくる私的には酔う部類の作品であった。しかしEエンドをみるくらいには一通りハマった。それはやはり2Bの可愛らしいデザインと、9Sの素晴らしいショタ感に救われた部分が大きい。あと、白と黒で統一された世界観もそうだ。それと同じとは思わないけれど、鬼滅の刃にも鬼滅の刃らしいルールというか美意識があると思っている。それはアニメに顕著なのか、もしくは漫画版に現れているのか。わたしはまだこの鬼滅の刃という作品を理解出来ていないようである。それでも続きを見ようとするということはやはりなにがどこかに魅力を感じているからなのだろう。その謎に迫りたい。

MUSICAでした...♪*゚

鬼滅の刃好きですか?
わたしはまだよく分かりません。
映画観るかも決めてませんが
せめてTVシリーズは観ようと思います。
バトルシーンは全カットだけど!

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