見出し画像

2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』あらすじ&感想(第4回「尾張潜入指令」)

■あらすじ

今川との戦いで尾張の信秀(高橋克典)は瀕死の重傷を負う。その知らせを受けた道三(本木雅弘)は、妻の治療を終え今度は尾張へ向かうという東庵(堺 正章)に、天敵・信秀の容態を秘密裏に探るように命じた。その目付け役に任命される光秀(長谷川博己)。菊丸(岡村隆史)もお供に加わり、三人は尾張・古渡城へ潜入。信秀の情報をうまく聞き出すことに成功するが…。

■トリセツ

織田軍×今川・松平軍 小豆坂の戦い
天文17年(1548年)。尾張から侵攻してきた織田氏と、三河側の今川氏・松平氏連合で繰り広げられた三河国・小豆坂での戦い。

三河の若君・竹千代(のちの家康)は、なぜ尾張の織田家にいるの?
このころ今川義元が絶頂のころで、三河の岡崎城主・松平広忠(竹千代の父)は織田信秀による三河進攻で今川氏へ加勢を乞うも、見返りに竹千代を人質として要求され、6歳になった嫡男・竹千代を駿府に送った。しかし、その途中で田原城の城主・戸田康光の裏切りによって織田側に引き渡されてしまったという。竹千代を手に入れた織田側は再三広忠を脅すが、広忠は今川への従属を貫き要求に応じなかったため、竹千代はそのまま尾張に留め置かれている。

■大河紀行 愛知県津島市・名古屋市

愛知県津島市。ここに織田家の繁栄を支えた津島湊(つしまみなと)がありました。
津島湊は、尾張と伊勢を結ぶ河川交通の要衝で、交易が盛んに行われた商業都市でした。織田信秀の父・信定(のぶさだ)の時代に、物資が多く集まるこの地を掌握。津島の経済力を手にした織田家は信秀の代で飛躍を見せ、尾張統一に向け、躍進していきます。

津島は津島神社の門前町としてもにぎわいを見せていました。織田家は津島神社を氏神と仰ぎ、造営にも協力したと伝わっています。

勢力を伸ばした信秀は、現在の東別院(ひがしべついん)一帯に古渡城(ふるわたりじょう)を築きました。隣接する下茶屋(しもちゃや)公園では、堀の跡を見ることができます。

信定と信秀が築いた織田家の経済力をのちに信長が引き継いでいくこととなるのです。

ここから先は

3,256字

¥ 100

サポート(活動支援金)は、全額、よりよい記事を書くための取材費に使わせていただきます。ご支援よろしくお願いいたしますm(_ _)m