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2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』あらすじ&感想(第6回「三好長慶襲撃計画」)

■あらすじ

将軍・足利義輝(向井 理)も列席する連歌会で、時の権力者・細川晴元(国広富之)による松永久秀(吉田鋼太郎)と三好長慶(山路和弘)の暗殺計画があることを光秀(長谷川博己)は知る。京の町の安寧が崩れることを恐れ、光秀は館に潜入し三淵(谷原章介)と藤孝(眞島秀和)らと協力して、松永らを救うことに。そこで傷を負った光秀は、東庵(堺 正章)の診療所へ運び込まれ、駒(門脇 麦)とひさしぶりの再会を果たす。

■トリセツ

細川晴元が抱える、内部抗争とは?
都で随一の権勢を誇っていた管領・細川晴元も、家臣たちとの内部抗争に手をやいていました。とくに強大な軍事力をもつ三好長慶とその家臣・松永久秀の勢力は、主君の晴元を脅かす存在になっていました。

三好長慶が愛した、連歌(れんが)とは?
晴元が恐れる家臣の三好長慶も、並みはずれた連歌好きであったことを伝えるエピソードが残されています。
連歌とは、複数人が集まり和歌を上句「五・七・五」と下句「七・七」で分け、厳密なルール(式目)のもとに交互に詠み連ねる形式のことで、室町文化を代表する詩歌の一つであり、武家にとっても必須の教養の一つでした。
多数の人たちが次々と詠み継いでいくため、前の句を詠み解く教養とセンスが求められ、貴族の邸宅や有力寺社などでも連歌会(れんがえ)が催されていました。

伊平次が組み分けした“鉄砲”
劇中で、光秀の依頼で伊平次が組み分けする“鉄砲”は、鉄砲指導・廣瀬一實さんが所有する《國友製火縄銃》という江戸時代中期(1700年代)に製造された本物の鉄砲でした。
木製ボディー、銃身、鋲(びょう)など本体を構成している部品はとても少なく全部で13個のパーツ。とてもシンプルな造りの鉄砲だからこそ、射撃技術だけでなく、玉の込め方や手入れひとつで命中率が変わるほど扱いが難しいのだそうです。
今回の撮影では、廣瀬さんから指導を受けた伊平次役の玉置玲央さんが、実際にこの鉄砲を組み分けしながら撮影しました。


■大河紀行 京都府京都市/兵庫県西宮市

平安時代に都が置かれて以来、政治の中心地として発展を遂げてきた京都。
足利将軍家は室町という地に邸宅を置き、栄華を極めました。

しかし、応仁の乱など大規模な戦が繰り返され、京の街は荒廃。幕府の権力基盤が不安定になる中、戦国時代へと突入することとなったのです。

畿内の国衆をまとめ、頭角を現したのは阿波の戦国大名、三好長慶(みよし・ながよし)でした。長慶が畿内で最初に拠点を置いた、兵庫県西宮市にある越水城(こしみずじょう)。四国から淡路島を通り、京都へ連絡する重要な中間地点でした。小高い丘の上に築かれた越水城は、開発が進み、住宅地へと姿を変えました。

畿内での影響力を強めた長慶は、松永久秀らを従え、躍進していくこととなるのです。

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