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2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』あらすじ&感想(第7回「帰蝶の願い」)

■あらすじ

駿河の今川義元(片岡愛之助)の動きに脅かされた信秀(高橋克典)は、美濃の道三(本木雅弘)と和議を結ぶことを決める。そのために、道三の娘・帰蝶(川口春奈)を、信秀の嫡男・信長(染谷将太)の妻に迎え入れたいと申し出る。
旅から明智荘に帰った光秀(長谷川博己)を、帰蝶が待ち構えていた。幼なじみで、ほのかな恋心を抱く光秀に、今回の尾張への輿(こし)入れを止めてほしいと頼む。一方、道三からは、口をきかなくなった帰蝶を説得するように命じられる。

■トリセツ

斎藤道三軍×織田信秀軍 大柿城(大垣城)の戦い
天文17年(1548年)。かつて織田信秀に奪われた西美濃の大柿城(大垣城)を奪回するため、道三率いる斎藤軍が進軍。攻防の末、織田軍は守りきることができず、道三は大柿城の奪回に成功。信秀率いる織田軍の敗因は、織田一族が割れたことでした。清洲城の守護代・織田彦五郎が信秀の城・古渡城を攻めたのです。こうして信秀は、駿河・遠江の今川義元、美濃の斎藤道三、そして一族の織田彦五郎の三つの敵に囲まれることとなりました。

織田信秀が朝廷に献上したお金、4000貫はいくら?
劇中で道三が光秀に「京の御所の塀が洪水で流されたときの修繕費として、織田信秀は4000貫をポンと献上。今川義元はわずか500貫、我が美濃の土岐様は1貫も出せなかった」と話しました。
そのお金を現代の価値で換算すると、1貫=約15万円。
すなわち、今川は500貫=約7500万円、織田は4000貫=約6億円を寄付したことになります。

■大河紀行 愛知県名古屋市

愛知県名古屋市。熱田(あつた)は、かつて伊勢湾水上交通の要となる港町でした。各地の産物の一大集積地として栄えた熱田湊(みなと)。津島とともに、熱田を掌握した織田信秀は、多くの富を得ていたといいます。

年間およそ700万人の参拝者でにぎわい、「熱田さん」と呼ばれ、親しまれている熱田神宮。かつて海に面して鎮座していたこの社は、三種の神器のひとつ、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を祭り、朝廷や武将たちからの崇敬を集めていました。大宮司・千秋(せんしゅう)家は、武士として織田家に従い、戦に向かったといいます。

美濃の守護代・斎藤道三は、娘・帰蝶を信秀の嫡男・信長に嫁がせ、織田家との関係を深めていくことになるのです。


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