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2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』あらすじ&感想(第38回「丹波攻略命令」)

■あらすじ

坂本城にいる三淵(谷原章介)に、ついに信長(染谷将太)より切腹の沙汰が言い渡される。戦は依然として続き、光秀(長谷川博己)は三好の一党や一向一揆の連合軍との戦で戦果をあげる。そんな折、美濃から斎藤利三(須賀貴匡)が主君・稲葉一鉄(村田雄浩)のもとを逃れ、家臣にしてほしいと光秀のもとへやってくる。利三の扱いをめぐり信長に呼び出された光秀は、家臣一人の命も大事にしない主君では国は治まらないと説く。すると利三の命の代わりに、依然として敵対勢力が多い丹波を平定するように言い渡されるのだった。

■トリセツ

帝の譲位にかかる1万貫はいくら?

御所での信長、関白・二条、大納言・実澄の密談で、信長は帝の譲位には新たな御所造営や儀式を行う費用に1万貫はかかると話しました。
この費用を現代の価値に換算すると、1貫=約15万円。1万貫=およそ15億円という多額の金を出資することになります。
しかし、信長が後ろ盾となって帝の譲位を進めることができれば、親交を深めている帝の嫡男・誠仁親王を通じ、朝廷との関係をより強固なものにすることができます。

■大河紀行 京都府京都市

京都府京都市。三淵藤英(みつぶち・ふじひで)の居城があった伏見は、水陸交通の要所として栄えていました。
伏見の産土神(うぶすながみ)、御香宮(ごこうのみや)神社。藤英の城は、この社(やしろ)の東にあったと記録されています。
代々、足利将軍家に仕えた三淵家。嫡男・藤英は、義昭の将軍擁立に奔走しました。反信長の旗を掲げ、義昭が出陣すると、将軍不在の二条城を守り、最後まで抵抗したといいます。
弟の細川藤孝の菩提寺、高桐(こうとう)院。細川家の記録に、藤英の位牌(いはい)があると書かれています。しかし、今ではその所在は明らかではありません。
坂本城で非業の死を遂げた藤英は、将軍への忠義を貫き通したのです。


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