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2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』あらすじ&感想(第5回「伊平次を探せ」)

■あらすじ

道三(本木雅弘)の命を受けた光秀(長谷川博己)は、鉄砲の作り方に加え、なぜ将軍家が鉄砲を大量に必要としているのか探るべく、再び京へ向かう。腕利きの鉄砲鍛冶・伊平次を探しやってきた本能寺で、将軍・足利義輝(向井 理)の護衛でやってきた三淵(谷原章介)と再会をする。将軍家も伊平次を探しているが忽然(こつぜん)と姿を消したという。三淵に連れられて松永(吉田鋼太郎)のもとへ向かった光秀は、松永から、鉄砲の真の力とはお互いをけん制させ、戦を減らす抑止力になることであると聞く。


■トリセツ

鉄砲と国友村と本能寺
光秀が伊平次を探して訪れる鍛冶場・国友村(くにともむら/現在の滋賀県長浜市国友町)は、古くから製鉄技術が伝わり、質の良い鉄材も入手できたことから、種子島から鉄砲が伝来してすぐの天文13年(1544年)には、国産の鉄砲を生産していたとも言われています。
鉄砲は、根来(ねごろ)・堺(さかい)でも生産されていますが、国友村では足利将軍からの命によって生産がはじまり、のちに信長、秀吉、家康の天下取りを支え、堺と競った鉄砲鍛冶の村で、幕末まで国産鉄砲を生産していました。
また、本能寺は早くから種子島や堺で布教活動をおこなっていました。その種子島に鉄砲が伝わります。そのため、種子島にたくさんの信者をもつ本能寺に依頼すると、鉄砲や火薬の入手がしやすかったと言われています。

京の都で続く政権争いとは? 中央政権は今どうなっているの?
室町時代末期、京の都では政権争いや内乱が絶えず、度重なる戦火に街は焼かれ、公家や僧侶、将軍までもが逃げだすほどでした。
第5回で放送の天文17年(1548年)秋頃は、管領家の細川晴元が家臣である三好長慶に支えられて幕府の実権を握っている状態でした。

■大河紀行 滋賀県長浜市

滋賀県長浜市。琵琶湖に注ぐ姉川のほとりに、鉄砲の産地としてにぎわいを見せた国友(くにとも)の町があります。

もともと鍛冶師が多く暮らしていた国友。種子島に伝来した翌年から鉄砲作りが始まったと伝わります。銃身を作る「鍛冶師」、銃床(じゅうしょう)を作る「台師」、カラクリを作る「金具師」に分かれ、製造されていました。

銃身の底を塞ぐネジの大量生産を可能にしたことから、国友の鉄砲は多くの戦で使われていきます。

太平の時代が訪れると、芸術性が求められ、金細工や象眼をほどこすようになりました。この技術は曳山(ひきやま)の飾り金具など、工芸品作りに引き継がれています。

人々を魅了する国友の優れた技術は、戦国乱世の後に、日本各地に広がっていきました。


 RPGのように明智光秀があちこち回る話。
  国友村→本能寺→松永久秀の陣所→遊郭
 RPGのゲームを見ている気分で、それ程の山場がなく、歩き回っている内に45分たってしまった。山場といえば、
・本能寺の前での細川藤孝(後の幽斎)との対決
・松永屋敷で松永久秀に銃口を向けられる場面
くらいか。それほどの山場がないのに、45分が短く感じられたというのは、いいことなのか、悪いことなのか?(重厚な時代小説ではなく、読みやすいライトノベルといった回であった。)

 斎藤利政は「将軍がなぜ鉄砲に興味があるか知りたい」と言い、
 明智光秀は「鉄砲の構造を知りたい」と思う。構造を知れば、改良できる。改良すれば、命中度が上がり、連射も可能になるかもしれないと思う。
 藤田行政から「関の刀鍛冶だった伊平次が国友村で鉄砲製造に関わっているらしい」と聞いた明智光秀は「国友村なら近いから3日あれば」と、持ち前の好奇心と行動力で、関へ。そして、「関の孫六」の紹介状を持って国友村へ。

 国友村では、刀匠・鶴平が「将軍から緘口令が出ている」と、何も教えてくれなかったが、若い刀鍛冶が、鳥目2束(200文?)と引き換えに「本能寺に行ってみろ」と教えてくれたので、明智光秀は、交通費を斉藤利政に全額出させて、再び京都へ。

 本能寺では、将軍・足利義輝と将軍警固の奉公衆・細川藤孝(三淵晴員の子で、細川家の養子。三淵藤英の実弟。後の幽斎)に会う。天文17年(1548年)秋であるから、明智光秀の21歳はいいとして、足利義輝は13歳、細川藤孝は15歳である。ちょっとミスキャストでは? 2人共20代の俳優さんを採用して、特殊メイクで、どんどん老けていく姿を見たかった。

 本能寺では伊平次が見つからず、三淵藤英と共に、松永久秀の陣所へ。立ったまま三淵藤英と重要な話をする松永久秀。交渉決裂で去っていく三淵藤英。明智光秀は、三淵藤英に付いていこうとするが、松永久秀に呼び止められて、中へ。松永久秀にとって、明智光秀は、三淵藤英よりも好感度が高いらしい。松永久秀は、明智光秀に「みんな死にたくないと思っている。鉄砲をたくさん持てば抑止力になり、戦が減る」と持論を語った。明智光秀は、まぁまぁ納得。

 ここでビッグニュース!
 松永久秀は、「伊平次の居場所を知っている」というのである。
 そこは現実逃避の場──遊郭であった。(遊郭では足相撲をしていた。望月東庵がいて、賭けてるかと思ったが、居なかった。)伊平次は、武器を作るのは、政治と関わるので嫌らしい。
 明智光秀は、伊平次に会って、「あの伊平次かっ!」と思い出し、ミッションクリア。鉄砲を分解するために、道具を預けてある寺へ向かう2人。望月東庵&駒とすれ違う。

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