〈しあわせの歌〉川
川のある町に来て こころなしか
深呼吸の数がふえた。
川! と呼ぶとき
私のこころは一つの風景となる。
かつて さまよう者であったとき
川は ひとすじの意志であった。
かつて かたくなな者であったとき
川は のびやかな蛇行(だこう)であった。
かつて 臆病な者であったとき
川は 勇敢なうねりであった。
湧きあがる力を底にためて動くもの。
今を生きつつ なお海をめざすもの。
川の在る町にきて
こころなしか深呼吸のかずが増えた。
●読んでくださり、感謝します!
昨日何があったにせよ、
サア今日を、前へ!