マガジンのカバー画像

どうして生じた?領解文問題

18
改めて領解文問題を考えます。 宗門に長年携わっている松月博宣さんの連載です。
運営しているクリエイター

#勧学

例証編 宗会議員の勉強会

松月博宣ノート 過酷な暑さがつづく毎日です。そんな中、本願寺で宗会議員向けの「新しい領解文」勉強会が本日開催されました。321回定期宗会でもその内容と消息発布手続きへの疑問などが議論され、また唱和推進の一旦保留を願う請願を不採択に持ち込んだ宗会議員さんです。 宗会を構成する議員さんが先ず新領解文の問題とされているところは何処なのかを学ぶことで、これからの宗政に生かしていこうと園城議長主導で宗会運営委員会が決めた今日の勉強会。 ご講師は最初「勧学寮員」の勧学和上にお願いし

どうして生じた?領解文問題 vol.7

松月博宣ノート 検証❻宗務の基本方針 前項で転載した基本方針策定の理念のもと第321回定期宗会で議決されたのが今年度の「宗務の基本方針」です。以下それも記載しておきます。 と、なっています。ざっと読んだら本願寺派として当然の事項が並んでいるように思えます。が、これの具体策こそが総局の目指す所なのです。その具体策は宗会ではなく常務委員会で議決されているのです。 その具体策をいちいち揚げればキリが無いので、今回の「新しい「領解文」関連」の箇所だけここに転載しておきます。

どうして生じた?領解文問題 vol.6

検証❶宗門の抱える病理 新しい「領解文」についての消息発布の経緯について、その不可解なことの背景を管見の誹りを受けることを恐れず書いてみました。今回の「西本願寺・令和の迷乱」とも名付けたい程の混乱は宗門が抱えていた問題を露呈した状況となり、それがもたらす影響は計り知れないものがあります。 1つには宗門内に惹起した相互不信感 2つには宗務機構の脆弱さ 3つには総長門主複数指名制の危険性 4つには勧学寮の信用失墜 5つには宗会の宗務行政チェック機能能力の低下 6つには宗会議員