ライフセーバーにできること

ライフセーバーにできることシリーズ
とやらが流行っています。
一市民として、だけでなく、
ライフセーバーとして考えた時、
ステイホームは、遊泳禁止って言ってるようなもので、力不足感が否めなくて辛いです。

もちろん一市民として今できることはステイホームに代表される、感染拡大防止への貢献で、それを促すことは大事です。
ですがライフセーバーとしては、それだけでは足りない気がします。
荒れ狂う海を前に、いつか落ち着くことを見越して、
“どこが危なくて、どうしたら遊泳再開できるのか”
を常に考え準備しておくべきだと思うのです。
過剰な遊泳禁止には、お客さんはずっと従っていられない。だからこそ、危険な部分と安全な部分を的確に理解し、お客さんの行動の変化を促し、自ら危険を回避してもらうことで、安全に遊んでもらえる環境を作りしたい。
それぞれのフィールドにおいて、上述の視点を忘れないでいたい。
少しでも早く生活を取り戻すために、日々アップデートされるコロナの危険性の理解を深め、どう行動を変えれば安全に過ごせるのかを、常に考えて様々な意思決定に応用したい。

一方で、今回のケースでは、僕らの活動にもダイレクトに影響を及ぼしています。
コロナの影響で、海への立ち入りも制限されている状況です。
そんな今、
”その海で我々が提供できる価値はなんなのか”
を改めて考える必要があると思います。

ずっと遊泳禁止の海ではライフガードの価値は無いようなものです。

今や2年や10 年外出を自粛すべきという、専門家もいます。
このままいけばコロナの影響でまさに海水浴場も閉鎖の危機。それ以外のスポーツイベントの開催も危機。
講習会も危機という状況な訳であります。

今までのやり方では、完全にライフセービング の提供できる価値がなくなってしまう。
(先端救助機器機材の開発や、震災以降の深刻な海離れにより、いつかは向き合わなければならない課題であったが、コロナで一気に顕在化した)

そんな未来を作らないために、
今ライフセーバーにできることは、
家にいながら、計画を練ることだと思います。
あらゆる状況を想定し、その中で今後どうすべきなのかを考え、動き出すことだと思うわけです。

下記2点が主な論点かと思います。
①with コロナにおける活動形態検討 
②afterコロナにおけるライフセービング活動の提供価値最大化に向けた検討

ライフガード存亡の危機なので、各クラブでどうして行くべきか議論すべきと思います。
強みと弱みを見定め、①②を検討し、地域に還元して行くべきかと。

この活動のコアバリューの一つは、誰かを思いやる”人助け”の精神であると思います。
”強くなればなるほど人に優しくできる”
の言葉に凝縮されるように、自分の技量を高め、人や社会に還元する。
そんな人達の集まりが強みであるはず。
普通の生活すらきつい状況ではありますが、
今こそそのマインドを多方面で発揮するべき時だと思うわけです。
感染防止をして、自分と、愛する人達を守りつつ
海という場所や、自分たちの活動が、よりよく、より面白くなるように、変化・成長して行く時なのかなと思います。

こうしてる間にも医療従事者や、自治体、政府は通常業務にプラスして、コロナと戦っていることを忘れないでおきたいです。改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
自分も通常以上にギアを上げて、日々に向き合っていきたいと思います。

皆さん大変ですが頑張りましょう。

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