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振り返って #ひかむろ賞愛の漣

巷は愛であふれてる………かどうか知らないけど、少なくともここnoteの街や、私の周りにはあふれてる。

ほら、あの人も、この人も。みんな惜しみなく周りの人に愛する気持ちを手渡してる。

根本にはその人のことが好きっていう気持ちがあると思うんだけど、それは単純な好きだけじゃなくて、時には尊敬だったり信頼だったり、応援する気持ちだったり。

その時々で意味やニュアンスを変えて、何か言い表せないたくさんの感情が複雑に絡まって、でも一言で表したい時に使うのが「愛」なんじゃないかな。

だから、愛って必ずしもパートナーだけに向けて言う言葉じゃなくて、誰に向けて使ってもいいの。ほら、「友愛」や「親子愛」って言葉もちゃんとあるんだから。

私の場合はやっぱり家族かな。

ということで、家族に向けての愛を短歌にしてみました。ちょっと時系列的な感じになってるけど。


先を行くあなたの後を追いかけて 手を差し出せば 笑って「ほら」と

夫とまだ結婚する前、あの人は歩くのが早いから私はいつも追いかけて、手を繋いでもらってた。人混みでは迷子予防に(笑)


これからは二人だね、なんて誓い合う 病めるときも健やかなるときも

この誓いの言葉って、教会でやる結婚式の時に神父さんが言うのよね。これから一緒に生活していくんだなぁって、なんか期待と覚悟のようなものがあったっけ。


寝る時は天使だけれど いたずらは嬉々としてやる可愛い悪魔

そして子どもが生まれて。うちは年子の男の子二人だったから壮絶。怪我もよくしました。ガラスを割ったり炊飯中の炊飯器をひっくり返したり。そういう時は、ホントに楽しそうなんですよね。でも眠ってるとこは本当に天使なんですよ。これ、世の中のお母さん方はみんな「うんうん」て頷いてくれると思います。


引越しのトラック見送り佇んで そっと手を置く夫の背中

その子も成長し、独り立ちする時が来ました。引越し業者のトラックが行ってしまった時、「ああ、また二人になったのね」と、寂しいような、ホッとしたような気持ちになったものです。


伝えなよ今すぐ愛を 永遠の 命なんてないんだからね

だんだんと歳をとってくると、直接想いを伝えることが少なくなってくると思います。長年の付き合いだから、言わなくても分かってくれるだろう、察してくれよ、みたいに。だけど、言葉にしなければ響かない感情もある。態度で示さなければ伝わらない想いもある。だから、素直に気持ちを伝えて欲しいと思います。自分にも言ってます、これ(笑)


愛の輪は 寄せては返す波のよに 内から外へ 外から内へ

愛って、こちらが渡していると、ちゃんと返ってくるんです。それは、ここnoteの街でも言えることですよね。サポートの循環なんて、その最たるものじゃないですか。水に拡がる波紋のように、波が向こうへ行っては帰ってくる。愛も渡したら返ってくる。まさしく愛の漣です。

そんな漣が拡がっていけばいいな。



ひかりのいしむろのあゆみさんの企画に参加しています。


素敵な企画をありがとうございました。


※ タイトル「振り返って」は、普段慌ただしい日常を過ごしているけれど、時にはちょっと立ちどまって、振り返って、愛について考えてみよう。という意味でつけました。



2020.2.15    りょう

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