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カーフレイズを分析する3つのポイント


カーフレイズはスポーツ動作の中で非常に重要で、効率的な推進に関わります。

選手が「足首の力が入らない」「うまく蹴り出せない」「ジャンプできなくなった」などを訴えてきた場合、カーフレイズがしっかりとできていない恐れがあります!!


今回はカーフレイズの動きを分解して説明したいと思います。


カーフレイズとは!?

カーフレイズとは、足部を安定させた状態で足関節の底屈を行う動きです。その際にはヒラメ筋、腓腹筋が主動作筋となり働きます。

関節の動きとしては、後足部(距骨下関節)は回外、前足部(楔状骨)は回内、第1列は底屈し、母趾-小指が均等に荷重をしながら距腿関節の底屈をしていきます。

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後足部の動き ▷距骨下関節回外

距骨下関節は回外をすることで横足根関節の関節軸は変化し、剛性を高めます。逆に距骨下関節の回内は、足部の柔軟性を高める機能を有しています。

カーフレイズ時では距骨下関節は回外し、横足根関節では舟状骨が上昇し足部の剛性を高めます。

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前足部の動き ▷楔状骨回内

カーフレイズでは楔状骨は回内し、足部の剛性を維持します。

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内側楔状骨の下には長腓骨筋、後脛骨筋が付着しており、内側楔状骨を下方+小指側へ引っ張る力が働くことが考えられます。カーフレイズでは長腓骨筋・後脛骨筋が働き、楔状骨は回内します。

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第1列の底屈 ▷足部内在筋の機能

第1列は底屈方向に動き、母趾の支持基底面を維持します。

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母趾基節骨底には母趾外転筋、短母趾屈筋、母趾内転筋が付着します。これらは足部の安定に関与すると同時に第1列の底屈に働くと考えられます。

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<まとめ>
カーフレイズでは距骨下関節回外、楔状骨回内、第1列は底屈し足部の安定を維持します。これらの可動性が欠如すると、カーフレイズの異常運動が出現するため各部位の評価・アプローチをしなければいけません。



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