レッグヒールアングルの評価
レッグヒールアングル(Leg Heel Angle|以下 LHA)はスポーツリハビリや臨床での足部・全身のメカニカルストレスや安定性の指標になり、とても重要です。しかし『スポーツリハビリや臨床にてうまく使用できない』という方は多いのではないでしょうか??
今回はLeg Heel Angle(LHA)についてお伝えしていきます!!
LHAの評価の仕方
レッグヒールアングル(LHA)とは前額面上で下腿長軸と踵骨長軸のなす角度のことを指します。
これだとちょっとわかりづらいと思う方も多いと思うので、私は以下を指標にしています。
下腿の中央から垂線を下ろしていき、内果と外果の1横指程度まで線を下ろします。そこから踵骨隆起が内側・外側にあるためその中央に向かって線を引きます。下腿長軸の線と踵骨の長軸の線が床と垂直であればLeg Heel Angle中間位とみなしています。その際は片脚立位にて評価をします。
踵骨の線が内側へ傾き外側への荷重となると回外となり、外側構造の安定性低下が示唆されます。
踵骨の線が外側へ傾き内側への荷重となると回内となり、内側構造の安定性低下が示唆されます。
Leg Heel Angleが中間位であることは足部にとって内側構造も外側構造も安定している状態を指しています。
LHAの考え方
LHAの回内・回外を判断したら、どの要素がLHAに「変化を引き起こしているか、安定性低下を引き起こしているか」を判断しなければいけません。
LHAは体幹や前足部からの影響を引き起こす可能性があり「踵骨のアライメントだけの問題ではない」ということです。
LHAを考えるときには、前足部・後足部・下行的連鎖のどの要素が変化を引き起こしているかを評価していきます。
例えば、片脚立位でのLHAが回内していたら
機能評価にて
●非荷重で後足部は回外
●非荷重で前足部は回内→
●膝・股関節・体幹の機能低下なし
と評価した場合、前足部の影響でLHAは回内しているだろう!前足部を修正しよう!!
と判断することができます。
レッグヒールアングルは身体を評価する上で大切な指標になります。ぜひ参考にしてみてください。
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