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少人数ベンチャーでインターン中、営業で企画書を放り投げられ、 テレアポで心が完全に折れ、 オフィスで生活した4年前の話。

4年前インターン生だった頃の気持ちを思い返す機会があったので、少し振り返り。

インターンなんて言葉も知らないような、ど田舎の大学を休学してベンチャーインターンしてた4年前。売上は無いし、毎日深夜まで仕事してオフィスで寝てた。

正直この時、何度も大学の友達を思っては「戻りたいなあ」「こんな人達みたいに頑張り続けられない」と思ってた。

だからたまに帰省する度に、大学に遊びに行っては部室に行ってた。急にサークル辞めたひとだったから、変な人に見られることもあったけど、毎日スマブラを部室でしてた頃に戻れる感じがした。

でも、東京まで出てきてベンチャーでインターンしてるっていう見栄もあった。この合間を行ったり来たり。

毎日ボチボチの勉強をして、休みの時間と放課後には部室でゲームをしてた自分にとって、東京のベンチャーでのインターンは完全にコンフォートゾーンを出た状態だった。

実際休学する際も、ただ一つのサークルに所属してただけだけど、未知の環境に飛び込むのが怖くて、自分はベンチャーとかそういう世界に入る人間じゃないんじゃないかと思ってた。

こんな状態だったけど、遊んでばっかりだった大学生活と、インターン先のベンチャーの数歳年上の人たちがバリバリ仕事をしている環境と、勇気さえ出るのであれば後者に飛び込んだ方が良さそうと自分の本能は言ってた。
だから、怖いながらも、知らない人ばかりだけど家もないけど東京に出てインターンすることに決めた。

インターンを始めた初期は、Twitterのメディア運用とか、記事を書いたりとか、webサービスの運営を手伝ってた。KPIもよく分からないし、どうやって売上を立てているのかも分からないながらも、何となく楽しさと成長するんじゃね感は感じてた。(実際売上はほぼ無かったことは後で知った。)

そんで資本を使い切りそうになったのが、ジョインして3ヶ月後あたり。当時は社員6名と自分含めインターン3〜4人。全員で営業をしなきゃ会社が潰れると気付かされた。(売上がないと会社は存続できないとこの時知った)
3ヶ月も毎日仲間と志高く頑張ってると、メンバーのことが本当に好きになった。なので、この時も当然自分も全員営業に参加しようと思った。

ただ、当時は売り物もなく、少し翻訳ができるだけのチームだった。幸いインバウンドが流行り始めていたのと、どうやらインフルエンサーという施策が人気らしいと嗅ぎつけたメンバーがいた。だから、その施策を俺らならできると言い張って毎日誰もやり方なんて教えてくれない中で、毎日50件とかテレアポした。

このテレアポで人間って顔が見えないとこんなに冷たいんだなって思ったし、毎日電話を取る前に顔を叩いて気合いの入る一言を唱えなきゃやってられなかった。なんせ実績が全くないんだから、まじでアポに繋がらない。当時は免税店だと思われるお店に片っ端からインフルエンサーやりませんか?と電話した。

人生で初めてテレアポでアポイントが取れたのは、今も取引のある化粧品会社さん。営業にも自分で行って、説明も半分くらいした。でも、自分は他の人より営業が向いてないなあと感じて、その化粧品会社さんの社長さんに「僕、営業苦手なんです。どうしたらいいんでしょう。」と相談した。営業しにに行ってるのに。

でも電話でアポが取れるんだなという小さな成功体験をしたので、やる気が少し出て2日に一回はアポが取れるようになった。当時19歳。次のアポでは渋谷の宝石屋さんに営業に行ったけど、全く刺さらず特にコメントももらえず、何が悪いのか分からなかった。

その後も、中古着物の大手の会社さんの社長さんには、費用より儲けの試算が低いという致命的なミスをしてしまい、「舐めた提案書持ってくんじゃねえよ」と資料をぶん投げられたり、5時間くらい考えた提案を15分でプレゼンして、ボチボチ会話して、帰り際のエレベーターで「学生さんなんですか?」と言われたり、散々だった。

でも、何やかんや毎日全力でやって倒産の危機は間逃れた。この時くらいから、ほんの少し自分の中に多少成長できた?という気持ちが芽生えた。これがジョイン半年頃。

その後、コーディングを勉強させてもらう期間を1ヶ月もらいHTML CSSのランディングページをお客さんに納品するようになったり、自社サイトを作ったりした。

ようやくスキルらしいスキルが身について、少し成長とかやりがいを感じた。その後、自分で作った自社サイトに先輩がブログ記事を書き始めたら、なんと初めて企業さんから問い合わせが来た。

今までアポはテレアポかプッシュメールで取るものという概念しかなかったので、あの驚きは今でも思い出せる。

そこから面白えなあと思い、自分と先輩ともう1人のインターン生とかで記事を書き始めた。そんでどうやらSEOというものが存在するらしいと知った。キーワードを調べるんだということを知り、SEOの師匠とも言える人とも出会った。(ベンチャー入って、外部の人にそういったことを教えてもらうのは初めてで、鬼緊張した)

その教えを徹底的に守って、すぐに実行してみたら、徐々に効果が出た。それが面白かった。

しかも、他のメンバーが自社サイトをこんな風に変えて欲しいという要望に5分とかで対応するようにしてた。(特にやることも多くはなかったから)
そうするとまたメンバーが「はや!」とか驚いてくれて、感謝してくれて、また面白くなった。

こんな風に徐々に楽しいなと感じることが多くなったのが、ジョインして1年くらい経った時。それまでは何度も挫折しそうになりながら、でも自分が休学してベンチャーにフルコミットすると決めた決断を信じて走った。
ふと一人で瞑想したりした瞬間に、弱い自分が出てくるのを知っていたので、わざと仕事に溺れた。

今ではコンフォートゾーンが追いついてきてくれたから、やっと戻りたいなあとは思わなくなった。それにこの普通の企業より速いスピード感が普通だと感じるようになったし、これをさらに30倍速とかに伸ばさないとと、常に考えるのが自分にとって心地よいコンフォートゾーンとなった。

一般的なインターンは短すぎると思う。正直、自分を変えたいという目的や、もっと凄いことをしなきゃという目的なら、1年〜2年くらいはがむしゃらにやってみないと、楽しさも見つけられないし、コンフォートゾーンも動かない。

だから、結果弱い自分が出てきたタイミングで、心が折れて元のコンフォートゾーンに戻ってしまうと思う。

自分は自分の経験談でしか人の話を聞いたり、アドバイスしたりとかしかできない。でも、自分としては「成長はある程度長いスパンで取り組まないと起こらない」と思うので、一度覚悟決めて始めたものは、がむしゃらに2年くらい頑張るようにした方がいいよ。とアドバイスをしたい。

今うちの会社には、いろんな学生がインターンとして入ってきてくれている。学校を休学してまで関わってくれるというのは、それなりに覚悟のいる決断だと思う。

でも、幸いにもそうやって覚悟を決めた、強い意志をもった同じ学生の仲間がいる環境だ。それに先輩たちも生半可な気持ちではやってない、でもみんな社会人未経験から会社を立ち上げて、何度も苦労してきているから、きっと気持ちを分かってもらえる。

こんなに挑戦をしやすい環境はないし、挑戦しようとしている人を素直に応援できる場所も少ない。また月曜からも戦おう。
そんで、バカ話でも盛り上がろう。(自分の日報より。長文をここまでお読み頂きありがとうございました。)

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