詞「叫び」

甘い夜と切ない朝予報外れの雨降りと
網戸越しに見える格子状の世界を
雨音が少し自由にしてくれるようで

 弱さを重ねた優しさで
必死に互いの傷を隠した
舐めあいでも遠吠えでもない
確かな貰い愛

 彷徨った先であなたが居た
心の隙間に入り込み
かさぶたをそっと包み込んだ
癒えないまだ癒えない
ずっと求めるわたしを
焦がれる私

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