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今より便利な世の中へ 5Gの可能性

はじめに

須澤です。暑いですね。天気予報でも今日から梅雨明けとの報道があったので、皆さんも熱中症には気をつけてください。(導入雑ですね)

今回は本のアウトプット第二弾!!ということで、亀井卓也さんの「5Gビジネス」について書いていきたいと思います。

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約1週間前、5Gってなんだっけ?5Gで結局何が変わるんだっけ?そんな疑問を抱いた時にこちらの本に辿り着きました。
このnoteを読んでくださった方々は上記のような疑問が解消されると思うので、是非ご一読ください!
それでは早速紹介していきましょう!

第1章 5Gが話題になる理由

てか5Gッテナニ?はい!ここからいきましょう!

5Gとは「5th Generation」=第五世代移動通信システム

移動通信システムの歴史は
1G(音声電話)
2G(メール・ウェブ)
3G(プラットフォーム・サービス)
4G(大容量コンテンツ)
となっています。
具体的には、3Gでスマホが普及するようになり、現在の4Gでは動画配信サービスやモバイルゲームなどの大容量コンテンツが普及するようになりました。

今でも十分便利なのに、5Gになるとどんな変化があるのでしょうか?
5Gには大きく3つの特徴があります。

①高速大容量通信
大きな電波の塊を高速で送信できます。4Gの10倍の速さでデータを送ることができます。
これだったら大きなデータ量のダウンロードもストレスフリーになりますね。

②超信頼・低遅延通信
通信の遅延が1ミリ秒以下になります。4Gの10分の1の遅延スピードになります。ほぼ遅延はしないということですね。   

③多数同時接続
ひとつの基地局で大量の端末を収容できるようになります。人が集まることによる接続台数のパンクが無くなります。

ここまで読んだ私の頭の中。。。
「データ社会において、今よりも膨大なデータを高速で扱える!だから5Gが話題になっているのか!でもお金かけてまでやること?これ実現するんかな?」

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消費者にとってメリットがなかなか見えにくい5Gは、実際に活用可能性の追求が求められています。
その中でも日本は自動運転、MaaSなどエコシステムが整っているため、実は世界の中でも実現可能性においてリードしている状況にあります!

5Gは我々の生活をどのように変えていくのでしょうか?答えは次章に書いてあります!

第2章 5Gが変える生活

第2章では5Gにより、我々の生活がどのように変化していくのか?について書いてありました!
色々と書いてあったので完全に僕の嗜好で3つ厳選します!笑

①エンタメの変化
前述した通り、5Gで変化することといえば「通信面」です。高精細の動画をモバイルで楽しむことができます。
既にKDDIがネットフリックス、ソフトバンクはギガ数を提供するキャンペーン、ドコモはdtvやDAZNの提供など、大手通信3社では競争が始まっています。

近年バズワードになってるXRは高速通信と超信頼・超低速との相性が良く、スタジアムイベントやオンラインゲームなども盛り上がっているようです。
いろんな角度からエンタメを楽しめるマルチアングルは是非利用してみたいですね!

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②医療・介護の変化
遠隔治療により、患者は遠くから診察や手術が受けられるようになりました。通信の問題を気にしなくていいので、海外の医師から遠隔で手術を受けることも可能です。

介護では、介護ロボの需要が高まりロボに5Gを搭載することで、遠くにいても介護をすることができます。少子高齢化社会の日本では介護ロボはありがたいですね。

③認証・パーソナライズの変化
認証システムが発達することで、タッチレスで搭乗ゲートを突破できたり、買い物ができるようになります。日本でも無人決済店舗を運営し始めています。

上記のようキャッシュレスが進むことで企業側は大量のデータを集めることができ、パーソナライズした広告を出稿できるようになります。
現在のWEB広告のような広告がデジタルサイネージでも使えるようになります。電車やタクシーに乗るのが楽しみになりそうです。

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画像:amazon GO

他にも自動運転、スマートシティ、ソサエティ5.0など面白いテーマがたくさん書かれていたので、興味がある方は是非この章を読んでみてください!

我々の生活への変化のイメージが掴めたところで、次はビジネスでの変化をみてみましょう!

第3章 ビジネスをどう変えるのか

第3章では5Gがビジネスをどう革新していくのかについて様々な産業で具体例を用いながら説明されています。キーワードはデジタルトランスフォーメーションです。

デジタルトランスフォーメーションとは、「企業がデータやデジタル技術を活用し、組織やビジネスモデルを変革し続け、価値提供の方法を抜本的に変えること」
参照:https://seleck.cc/dx#:~:text=DX%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E4%B8%80%E8%A8%80,%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8C%E7%8F%BE%E7%8A%B6%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

IT化、ICT化、DX化何が違うの???って当初僕は感じてました笑

デジタルトランスフォーメーションについて参照した上記の記事がこれらの違いについてすごく分かりやすく書いてあったので、参考にしてみてください!

5Gはデジタルトランスフォーメーションの基盤として期待されています。
それではそれぞれの業界で5Gがもたらすデジタルトランスフォーメーションについて見てきましょう!このnoteで紹介するのは3つの分野です!

①公衆安全のデジタルトランスフォーメーション
公共スペースにおいても商業スペースにおいてもカメラによる警備が一般的です。では警備カメラにどのような変化が起こるのでしょうか?

2015年から東京マラソンのセキュリティ部門を担当しているセコムは、巡回する警備員のウェアラブルカメラの画像をAIで解析することによって、危険な人やモノを検知するためのAI活用を進めています。
そこに5Gによる高精細カメラを導入することができれば、映像データの質が高まり、警備の質全体を高めることができます。

他にも、特定の空間における人の行動を撮影した膨大なデータをコンピュータアルゴリズムに学習させて、不審行動のモデル作りをして不審行動を予想することができるようになり、危機を未然に予防したり回避したりすることができるサービスなどがあります。

②公共交通機関のデジタルトランスフォーメーション
5G通信により、基本的な通信環境が強化され大量のデータをリアルタイムで扱うことができます。中でも注目されているのが、MaaS(Movility as a service)です。

MaaSとは移動手段ではなく、目的地まで移動することに主眼・目的とし多様な手段を組み合わせた「モビリティサービス」です。
つまり公共交通機関は、目的地にいくための最適な移動手段は何かという考え方の基、最適なサービスを提供するようになります。

MaaSでは検索アプリで移動手段の予約と支払いも一括でできるようになるので、ユーザーは乗り換えの度に移動手段を考えることや支払いなどの手間がかかりません。

MaaSを実現するためには、膨大なデータや自動運転技術が必要になります。自動運転は膨大な交通データを高速で集める必要があるためここに5Gが期待されることになります。

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参照https://www.sbbit.jp/article/image/37651/l_bit202003041436120117.jpg

③通信業界のデジタルトランスフォーメーション
5G時代には通信事業者が5G環境を提供することで、各産業のデジタルトランスフォーメーションを後押ししようとしています。
このようなビジネスモデルを「B2B2X」と呼びます。

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参照:https://www.nri.com/jp/journal/2019/0815

従来のB2C・B2Bモデルと比較すると、事業者はエンドユーザーにこれまで自社でできなかったような新たなサービスを提供することができます。
5Gにより通信事業者が膨大な規模のエンドユーザーのデータを集められるからです。

従ってこのB2B2Xモデルにより事業者は、通信事業者が集めたエンドユーザーの多様な情報から顕在・潜在需要を解析し、価値を提供することができるようになります。

製造業やユーティリティ産業についても詳しく書いてあったのですが、イメージしやすい3つの産業を今回は紹介させて頂きました!

第2章と3章では、5Gによって社会がどのように変化するのかが少しづつイメージついたかと思います。
ここで「本当にこんな社会実現できるのか?」「デメリットもあるのでは?」という疑問を抱いた方々も少なくないと思います。
第4章ではこれらの5Gの問題点を指摘しています。

第4章 5Gがもたらすリスク

第4章では5Gの懸念とリスクについて書いてあります。やっぱり何事にもリスクは付き物ですね笑

5Gは必要か?
5Gは生活者がメリットをなかなか感じにくいかもしれません。現時点でも通信環境に不満があるか?と言われると「いやあ、、別に、、、」って感じの人も少なくないと思います。
5Gでは現在の通信環境では体験できないUX(顧客体験)を提供する必要があり、そのような変化がなければ5Gについて物議を醸すことになります。

また、通信需要が低い地域では5Gが導入される可能性も低いため、都心と地方のデジタル格差が広がる可能性があります。

プライバシーのリスク
あらゆる場所で個人が自動認証され、行動と紐づけられている状態は利便性がある一方で、プライバシーのリスクがあります。
実際に65%の日本人がインターネットの安全性に対して懸念している状態です。(同書調べ)
企業側はデータリテラシーやセキュリティの確保が求められます。

スコアリングの広がり

ある商品の潜在顧客対して、その購入可能性を点数化することを「スコアリング」といいます。参照:5Gビジネス

融資や保険でもAIを用いたスコアリングを活用して、信頼性の高い人を見極めています。

中国では「芝麻信用」という、全ての行動にスコアリングされる制度が導入されています。
行動の全てをスコアリングされることによって、犯罪が減り健全な世の中を目指せる一方で、常にスコアを気にしながら窮屈な生活をすることになるかもしれません。
本書とは逸れますが信用社会システムについてこちらの動画がかなり分かりやすいです。

参照:https://youtu.be/w-YjQ0E1QLk

以上が5Gの懸念点になります。中でもデジタル格差は広がることは大きな懸念点だと思います。
一気に普及・変革するということはないと思いますが、5Gに過度な期待はしすぎも良くないということですね。

本書の内容については本章で終わりとなります!最後にまとめと振り返りをして今日はおわりにしたいと思います!

おわりに

最後までお付き合い頂きありがとうございました!
詳しくは書きませんが、世の中全てがいい方向に刷新するなんて夢物語はないってことですね😅
日本でも今年から本格的に5G市場が盛り上がってきているので、これから期待します!

第2回目の読書アウトプットについて、当初の予定よりもかなりボリューミーな内容となってしまったことや記事を完成させるにあたり想像以上に時間がかかってしまったことが反省点です。

記事の完成までを1セットの読書として捉えることで時間はかかってしまいますが、1冊に対する理解や達成感は高まった気がします!

質を担保しながらもスピードを意識して次回は取り組んでいきます!
ありがとうございました!


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