在宅勤務の効率を上げる仕事着


誰に会うわけでもないのだから、パジャマだろうが全裸だろうが問題なく仕事できちゃうのが在宅勤務。

だけど、在宅勤務を5年ほど続けてきたことと、40代になり体型や体質が変化してきたように思う中で、今のところの最適解を書いていく。


上質な天然素材のニット系

40代になって一番痛感することは、安っぽい素材が似合わなくなったということ。プチプラを大量購入するくらいなら、中古品でもいいからそこその品質のものを買ってきた方がいい。

最初は、しっかり襟のついたシャツを着て、気分的にも完全仕事モードに切り替えようと思っていた。だけど、編集はまだしも、執筆や翻訳の仕事は前傾姿勢でキーボードを打つ作業が大半。背中や肩、腕にかかる微妙な圧迫感が、少しずつ疲労となって溜まっていく。

あと、最近どうも合成繊維ならではの臭いや質感が苦手で…。毛玉も、えげつないほど発生するし。

というわけで、春や秋によく着るのがシルクのVネックセーター。

寒い季節は、綿のタートルネックシャツと、ウールのベスト。

暑ければ、綿や絹のゆったりめブラウス。冷房が効いているので、5分袖~7分袖くらいが快適。不要な呉服をリメイクしたシャツは、かなり快適。アロハシャツがもともと絹の着物から作られていたというのも、納得がいく。


上質な木綿のルームパンツ

某プチプラブランドのジャージに相次いで穴が開いてしまった。このジャージは伸びて楽だったけど、外出時にはちょっと恥ずかしい。ごみを出しに行くくらいしか着ていけない。

一方、母が最近うなぎの寝床のもんぺに夢中で、「これを着て出歩くこともできて便利」と大絶賛。

試しに私も着てみようと思い、作ってみたところ、うーん、裾が細いシルエットと座り仕事(&脚癖の悪さ)は相性が良くないみたい。

そこで、会津木綿の生地を購入し、ゴム入りワイドパンツの型紙を取り寄せて自作したところ、非常に快適。2本作ったので、毎日交代で履いている。「これしか履けなくなってどうしましょう」と悩むレベルで快適。

心地よい生地で、自分好みのシルエットやサイズに仕立てるのは、贅沢でもあるし、コスパも最高に良い。私のお気に入りは、クルールの型紙

なお会津木綿は、30軒ほどあった織元が2社まで激減。震災を機に1軒が参入したという状態なのだとか。心地よくて丈夫なので、ぜひ残ってほしいなという応援の気持ちも込めて。(母の故郷が福島なので)


和服で気を引き締めつつ、腰痛対策も

母の実家が呉服屋なのだが、最近まで自分で着ることができなかった。

だけど、コロナ禍で卒園式と入学式が本当に実施されるか不明な状態で、わざわざそれっぽい服を購入する気になれず。かといって40歳を過ぎると、低価格ので妥協すると悲惨なことになる。

そこで、伯母(今も呉服屋)とその親友(着付けが上手な美容師)からオンラインで叱咤激励されつつ、YouTubeで「すなおの着物チャンネル」を見ながら、着付けを1カ月ほど毎日練習。

せっかく着方を覚えたので、式が無事終わった後も、毎週1~2回は着物で仕事をしている。

なんとなく姿勢の矯正に効きそうだなとは思っていたし、実際に素晴らしい姿勢で仕事できるので腰痛もピタッと治まる。ただ意外だったのは、姿勢を正すのは「帯」ではなく「腰ひも」だったということ。

腰ひもをピシッと結んだ瞬間に、姿勢がスッと良くなる。帯を省略して着ても大丈夫なくらい(見た目はともかく)。骨盤が締まるからなのか、はたまた骨盤の角度が正されるからなのかは不明。

着物で姿勢が正されるだけでなく、だらけてしまうのも防げた。特に仕事に厳しかった祖母の着物を着ていると、「サボってる暇なんてあるのか!」と叱られるような気分になるので、心理的な圧で気が引き締まる。

あと、冷房で身体が冷えやすい夏に、麻の襦袢、絹の単衣の着物、半幅帯などで涼しげに着ると非常に快適だった。

誰に見せるわけでもないけれど(生協や宅配便の配達員さんしか会わない)、大切な人たちから譲ってもらった着物で仕事をするのは、かなり捗るのでお薦め。


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