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ライフスタイルに「ギフト」を

贈り物は人を幸せにする。
届いた人も、届ける人も。

「ギフト」という概念について深く考えています。「知性の交換」というプロジェクトで60名以上の方と本と手紙を交換しました。その時、気付いたことがあります。

ぼくたちは本を交換しているけれど、
この行為は贈り物に近い。

ぼくの元に届いた本は世界に一冊だけの本です。書店の棚に並ぶ本でもなく、オンラインショップから届く本でもない。その人の本棚から、〝ぼくのために〟選ばれた本。たとえ使い古されていても、それは、ぼくにとって特別な本。つまり、価値が付加されたプロダクトに変わったのです。

この瞬間、「交換」は「ギフト」に変容しました。

「ライフスタイルにギフトを」

これが現在のぼくのテーマです。モノや手紙やことばを贈り合う。それも「特別な日」ではなく、日常に融け込むような形で。日々の中で、呼吸するようにギフトを贈り、ギフトを受け取る。その度にあたたかい気持ちが届けた側、届いた側、両者のこころの中に湧き起こります。そういう社会になればいいなって思い、試行錯誤しています。

サークル・マガジンメンバーの中から共にギフトをつくる仲間を募りました。ありがたいことに数名から連絡がありました。具体的に、何をするかはまだ決めていません。作戦会議からはじめたいと思っています。作品を「つくる」だけじゃなく、「届いた先で生まれる物語」を含めて、機能する装置をつくりたいです。

ヒントになるようなキーワードを並べます。

対話、編集、執筆、インタビュー、写真、音楽、手紙、音声、ハンドメイド、コミュニケーション、オンラインバー、空気の研究、マガジン、ギフト……

さて、様々なイメージが広がりますね。実験を含め、ユニークなクリエーションやコミュニケーションを形にしていきたいです。それは、膨らみのある、奥行きのあるもの。まさしく、「教養のエチュードしよう」ですね。

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「繭が風を手に入れ、シルクとなった」 対話のこと、文章のこと、考えるということ。

「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。