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カミュとの鼎談

世界の不幸に対して抗議するために、幸福を創造すべきである。

アルベール・カミュ

先日、パリの友人とバクーの友人と三人で対話した。

彼女たちの思考や美意識が重なり合ってグルーヴを生み、時に美しい火花を散らし、時に心地良い調和をもたらす、それはそれは刺激的な一夜だった。「日本語」という母語を持ちながら、異国に住む人々との対話。そこにはその土地の香りが立ち上がり、息づかいが聴こえ、風の流れを感じる。このような夜に、また出会いたいと思った。

その未知との再会を願い、「カミュとの鼎談」をはじめることにした。決めごとは二つ。(1)国境を越えた場所に住む人たちと、(2)三人で語り合う。その共通点だけで、自由に対話する音声配信。

名前の由来は、フランスの作家であり哲学者のアルベール・カミュ。彼の作品には常に不条理との対峙、あるいは共生が息づいている。わたしたちは誰もがそれぞれの置かれた場で、矛盾や理不尽を抱えて生きている。“対話”という方法で、それらを交換、共有して一つのアンサンブルをつくることができるとうれしい。当然、代表作の『異邦人』からのインスパイアでもある。異国に住む人であり、ある種の旅人。その者たちの鼎談。

「カミュ」の音の響きは、「神」にも似ている。ここで交わされる、あるいは、奏でられる対話が、不思議と神様のメッセージのように感じる体験が起きるといい。時に、“対話”はそのような力を暗示する。

自然な流れで定期的に開催できるようになるといい。海外在住の方、ご興味ありましたらぜひわたしのTwitterのDMまでご連絡ください。

※配信はstand.fmの『シルキーラジオ』です。こちらのチャンネルでは、リスナー参加型のライブ配信も行っております。ぜひ、フォローお願いします。



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